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田村正和さん「ウチの奥さんは100点満点」唯一心を許した妻の存在

田村正和

ドラマ『ニューヨーク恋物語』に出演した田村正和さん(1988年)

またひとり、名優がこの世を去った。『パパはニュースキャスター』(TBS系)『古畑任三郎』(フジテレビ系)など、数多くのヒットドラマに出演した田村正和さんが4月3日に心不全で亡くなった。役者として大活躍する一方、徹底的に私生活を隠した田村さん。その傍らに寄り添い続けたのが、個人事務所の取締役でもある妻の和枝さん(80才)だった。

 和枝さんは東京・銀座の高級紳士服店の社長令嬢で、東洋英和女学院短期大学を卒業後、カナダの大学に留学した経験を持つ。友人宅のパーティーで知り合ったふたりは恋に落ち、1970年9月に結婚した。

「とりわけ和枝さんのことを気に入ったのは、田村さんの母親の静子さんでした。和枝さんは病気の後遺症のある静子さんのため、成城の実家に通い詰めて身の回りのことを手伝い、几帳面で厳格だった静子さんのお眼鏡にかなったんです。田村さんも和枝さんが初めて結婚を意識した相手だったと言っていました」(田村家と親しい関係者)

 すでにテレビドラマには出演していたものの、カトリック田園調布教会での挙式に出席したのは、親族11人のほか、証人として参加した映画監督の木下惠介さんだけ。私生活を明らかにしない、夫婦の未来を暗示するかのようなジミ婚だった。

 結婚以降、和枝さんは三歩下がって夫を支えた。

「田村さんは、“女性は結婚したら家庭に入るべき”が持論の亭主関白タイプ。それは決して男尊女卑ではなく、“外での仕事は自分が全力で頑張るから、家のことは妻に任せる”という考え方で、奥さんには常に感謝していた。実際に田村さんは“ウチの奥さんは100点満点だ”と公言していました。和枝さんの誕生日には、年の数だけバラの花を贈っていたそうです」(前出・芸能関係者)

 人づきあいを好まず、休日は家にこもった田村さんにとって、和枝さんは唯一心を許せる存在だった。1994年に『JUNON』のインタビューで田村さんはこう語っている。

《僕は仕事であったこととか、なんでも奥さん相手に話すからね。それはやっぱり20何年か一緒に生活してきたパートナーだからこそ、それ相応の答が返ってくるけれど、友達に話してもそうはいかないから。……本当にウチの奥さんは、友達のかわりもしなきゃいけないから大変なんだよ》

※女性セブン2021年6月3日号

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