芸能

永作博美&芳根京子 週刊誌編集者を演じ、ニュースの見方に変化

ドラマ『半径5メートル』で共演中の永作&芳根

ドラマ『半径5メートル』で共演中の永作&芳根

 芸能スキャンダルから、熱愛、事件、エンタメ、時事ニュース、料理、ダイエット、漫画とあらゆるジャンルを網羅する女性週刊誌。芸能人にとっては時に“水と油の関係”にもなりうる媒体を舞台としたドラマ『半径5メートル』(NHK、毎週金曜22時)で編集者を演じる永作博美と芳根京子に、週刊誌へのイメージやドラマの裏側を直撃した。

永作:女性週刊誌は生活に密着した役立つ情報がたくさん載っているけれど、イメージとしてはやっぱり芸能スクープですね。

芳根:スクープを扱うページは一折と呼ばれるんですよね。ドラマの中で、編集者の前田風未香(芳根)は生活情報を扱う二折の担当ですが、1話では一折の担当で熱愛スクープのハリコミも体験しました。

永作:その様子を見て、一折のお仕事は刑事さんみたいだなって。もしも自分が一折の担当でハリコミをしたら“いま(追っかけている芸能人が)出て来たらどうしよう”“怖いんだろうなぁ”とドキドキしながら見てました。

芳根:私もドッキリ企画で仕掛け人として待機するだけでドキドキするので、できる自信がないです。1話の放送後にはSNSのコメントにも“芳根ちゃんは一折より二折の方が向いていると思います”って(笑い)。

週刊誌のライターを演じている

週刊誌のライターを演じている

永作:あはは。私もフリーの記者の亀山宝子として二折のお仕事を体験してみて、お互いの意見を尊重し合いながらも半径5メートルの身近な世界で気になることを“ああでもない、こうでもない”と意見交換して記事を作っていく二折はすごく魅力的だと感じてます。

芳根:この役をやるにあたって、週刊誌を読む機会が多くなったんですけど、二折という存在を知ってものすごく興味津々に、隅々まで読むようになりました。

永作:実際に二折メンバーを演じるチームも経験豊かなかたが揃っているので、わいわいした雑談が放送に使われたりもしてるんです(笑い)。宝子は軸として自分の基準を持っている人。うわべではなく物事の本質を見極めようとする人なので、私自身もニュースをいろんな角度から見るようになりました。

芳根は週刊誌の若手編集者という役どころ

芳根は週刊誌の若手編集者という役どころ

物事の本質を多角的に見ると視野が広がり人生が変わる

芳根:宝子さんは風未香に、「あなたは何をどう見るの?」と問いかけ、風未香はひとつの事象を掘り下げて考えるようになるんですが、私もひとつの情報で判断せずに複数を見比べて考えることが大事だとより意識しています。宝子と出会って風未香の視野がグンと広がり人生が大きく変わりますが、私自身15才の夏にスカウトしてもらったことで人生が変わりました。永作さんが感化されたのはどんな人ですか?

永作:たくさんいるけど……例えば、30才の頃に出会った合気道の先生。先生の「人間、勇気だ」という言葉が深く心に刻まれている。私たちは生きていく中で、いつどこでどんな勇気を振り絞るのか。たいていは怖いけれど、とても大事な経験だと思う。

 4話(5月21日放送)はそんな“勇気”を振り絞る瞬間もやさしく切り取った心温まるお話で、先生を思い出しました。殺伐とした世の中でも、見方を変えればいろんな人生や気づきが浮かぶ、そのことに気づかされる作品です。

撮影/中村功 取材・文/渡部美也

※女性セブン2021年6月3日号

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン