芸能

にわかに注目『小河ドラマ』とは? 家康のタイムスリップで意外展開

話題を呼んでいる『小河ドラマ 徳川家康』(公式HPより)

話題を呼んでいる『小河ドラマ 徳川家康』(公式HPより)

 吉沢亮が渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ『青天を衝け』が話題を集めている。そんななか、始まったのが『小河ドラマ』だ。時代劇専門チャンネルなどで『小河ドラマ徳川☆家康』が放送開始され、にわかに注目度がアップしているのだ。その見どころについて、時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 幕末の話なのに、毎回、徳川家康(北大路欣也)の言動に注目が集まる大河ドラマ『青天を衝け』。さすが神君家康公。過去の大河ドラマでは1983年の『徳川家康』で滝田栄が思慮深い武将として登場、2000年の『葵 徳川三代』では何度も家康役を演じた津川雅彦が貫禄の演技を見せ、昨年の『麒麟がくる』でも明智光秀(長谷川博己)が若き日の家康(風間俊介)を信頼すべき人物として認めていた。

 映画では『関ヶ原』で、石田三成(岡田准一)を憎み、「はらわたが煮えくり返る!!」と悪鬼のような顔になった家康(役所広司)も忘れがたい。まさに歴史の大物、大主役というイメージだが、そこに「ちょっと待った!!」…とまで強気ではないが、「こんなのもありますけど」みたいに声を出したドラマがある。

『小河ドラマ徳川☆家康』だ。『小河ドラマ』と聞いてニヤリとする人は、これまで製作されてきた『小河ドラマ 織田信長』、『小河ドラマ 龍馬がくる』などシリーズを見てきた方だと思う。「小河」は、読んで字のごとくダイナミックな歴史と偉人をちっちゃく描いて笑える「“非”本格派時代劇」シリーズ。今回は、天下人徳川家康の実像に迫るのである。

 物語の始まりは、関ヶ原の戦い。「天下を獲った!」と喜んでいた徳川家康(三宅弘城)が、なぜか令和のテレビ局の会議室にタイムスリップしてしまう。こっそり隠れて聞いていると、どうやら自分を主人公にしたドラマが作られるらしい。しかし、なかなか主演俳優が決まらず、やっと決まったのが意外なことに時代劇の超大物スター・白川新太郎(松平健)だった。

関連記事

トピックス

「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン