日産が発表しているアリア「4つの特徴」

 日産が発表したところによると、補助金を勘案すればアリアのスターティングプライスは500万円前後とのこと。欧州での最低販売価格は600万円弱と推定されており、恐らく補助金を80万円前後と見込んでの発言と思われる。日本では希望小売価格の最低線が580万円、最も高価なもので780万円前後といったところに落ち着くのではないか。

 これだけの額をBEVにポンと支払える顧客層はかなり限られる。それを成功させるには潜在的な日産の高級車ユーザーの掘り起こしが必須だ。日産にとっては、まさにブランド復興の試金石と言えるだろう。

 今日、BEVはもちろん普通に“電気自動車”アリアにそれだけのプライスタグをつけるに耐える商品力を持っているかどうかだ。昨年の概要発表当時、日産がアリアの特長として訴求していたのは、

(1)動力性能の高さと電動AWD(4輪駆動)「e-4ORCE(イーフォース)」がもたらすハイレベルな走り
(2)1充電での走行レンジの長さと急速充電の素早さ
(3)スリーク、シック、シームレスをうたったクールな外観とシンプルモダンな内装
(4)準天頂衛星を使った高精度な運転支援システムや最新のコネクトユニットを装備

 といったところ。うちデザインについては個々人の好みによるところが大きいので割愛する。また高速道路でのハンズオフ(手放し運転)を可能とする改良版「プロパイロット2.0」やコネクティビティに関してはどのようなパフォーマンスを示すかは未知数だ。

昨年7月に公開された「アリア」の内装(時事通信フォト)

昨年7月に公開された「アリア」の内装(時事通信フォト)

 現時点で判明しているのはアリアのスペック。ボディサイズは全長4.6m、全幅1.85mと、今日の標準的なコンパクト(日本ではミッドサイズ)SUVに相当するスケールである。

 そのボディを走らせる動力は前1個、ないし前後に2個搭載される電気モーター。最高出力はモーター1個版が160kW(218ps)、2個版が205kW(279ps)から290kW(394ps)。最もハイパワーなものは0-100km/h加速が5.1秒と公表されており、内田誠社長は「スポーツカーの『フェアレディZ』と同等の加速性能」とPRしていた。

 BEVの走行レンジを決めるバッテリーは総容量65kWhと90kWhの2種類。100%充電からの走行可能距離の公称値は最も短いもので430km、長いもので610kmであるという。

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン