今年からは芸能事務所も辞めて独立もした。近年は、精力的にテレビドラマにも出演している。去年は大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)で柴田勝家を演じた。
「もう昔のようなツンケンした感じはないですね。撮影現場では他の共演者とも和気あいあいと話す一方、演技もいぶし銀の域に達していますし、今や名バイプレイヤーの一人です」と、前出の芸能関係者は評価する。
『キッズ・リターン』といえば、名ラストシーンが有名だ。挫折した青年2人を演じる安藤と金子。安藤が「オレたちもう、終わっちゃったのかな?」と問いかけると、金子が「バカ野郎、まだ始まっちゃいねぇよ」と応える。
そう「まだ始まっちゃいねぇよ」。安藤がさらに飛躍するのは、ひょっとするとベテランの域に足を踏み入れるこれからなのかもしれない。