雅子さまはご静養中にもかかわらず、黒田夫妻の納采の儀に「一生に一度のことだから」との思いからお祝いに駆け付けられた

雅子さまはご静養中にもかかわらず、黒田夫妻の納采の儀に「一生に一度のことだから」との思いからお祝いに駆け付けられた(撮影/JMPA)

「お母さまとも仲がよかった慶樹さんですが、男同士の話というのもあったのでしょう。ことあるごとに慶樹さんは直志さんにさまざまなことを相談してきました。当時、天皇家の長女であった清子さんとの結婚についても、直志さんにたびたび相談にのってもらい、結婚が決まった際には、“大役”をお願いするほどでした」(前出・皇室ジャーナリスト)

 大役とは、一般での結納にあたる「納采の儀」における使者だった。

「納采の儀の使者は、皇族と結婚する方の男性親族が務めるのが一般的です。最近では、高円宮家の絢子さんと結婚した守谷慧さんのときにも、親族の男性に白羽の矢が立ちました」(前出・宮内庁関係者)

 直志さんも慣例に従い、黒田家の使者として納采の儀の目録を携えて皇居を訪れた。2005年3月19日のことだ。宮殿「桂の間」で、当時の湯浅利夫宮内庁長官に、婚約する旨を伝え、絹の洋服地二巻、清酒三本、鮮鯛一対からなる納采の品々を、目録とともに引き渡した。

「秋篠宮さまや天皇陛下のご結婚の際は、宮内庁の職員が使者としてそれぞれ紀子さま、雅子さまの自宅に出向きましたが、清子さんのときは逆。一般の方が皇居で役目を果たすにあたっては、直志さんもさぞかし緊張されたでしょう。しかし、堂々とその役目を果たしました」(前出・皇室ジャーナリスト)

危篤や訃報さえ広く伝えない

 納采の儀がつつがなく済んだ後も、直志さんは慶樹さんの“父親代わり”を務めた。

「上皇ご夫妻や天皇皇后両陛下も参列された結婚披露宴で、直志さんは、父親の慶次郎さんが存命なら慶次郎さんが座られたであろう席から、幸せそうなふたりの門出を見守っていました。清子さんにとっては“義父”のような方だったのです」(前出・宮内庁関係者)

 直志さんの父・慶一郎さんは慶樹さんの父・慶次郎さんの兄に当たる。兄弟の父・慶太郎さんは商社の経営者だった。慶一郎さんは、旧子爵で貴族院の議員も務めた秋月種英さんの三女・治子さんと結婚し、直志さんに恵まれた。

「慶一郎さん、慶次郎さんの姉は旧子爵家に嫁いでいるので、黒田家は以前から旧華族と親戚関係にありましたが、秋月家もまた名家です。大久保利通や麻生太郎氏とも親戚関係にあります」(前出・皇室ジャーナリスト)

 そうした家に生まれ育った直志さんは、大学卒業後、父と同様に、ビジネスの世界に活躍の場を得た。

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