政治アナリストの伊藤惇夫氏が語る。
「サッカーではジャマイカ代表がコロナの陰性証明の不備を指摘されて日本行きの航空機への搭乗を拒否され、試合が中止になった。五輪でもワクチン接種が進んでいない国は選手派遣を断念するかもしれないし、欧米の有力選手の出場辞退もありうる。
そうなるとメダルフィーバーは中国でしょう。日本がおこぼれでメダルを取れたとしても、それで盛り上がるでしょうか。さらに菅首相にとってリスクなのは、入国した海外の五輪関係者からクラスターが発生するなどの事態です。
そうなれば一気に批判が高まり、メダルフィーバー解散どころか、自民党内で“菅総理では選挙を戦えない”と引きずり降ろされる可能性が高い」
開催を強行しても、菅首相は“五輪と共に去りぬ”という未来が見えてきた。
※週刊ポスト2021年6月18・25日号