華やかな結婚衣装姿
よかった。まだ生きる気力ある
〈5月6日(木)
ある程度は覚悟してたけど、やっぱり治療法ないって言われて泣いた。本当に、本当にいよいよなんだって痛感した。(中略)
やることは今までと変わらない。治すための治療をする。
死ぬ事はそんなに怖くないけど、私が死ぬ事で誰かを悲しませるのが嫌。遠藤さん(夫)もウメも妹たちも親も友達も娘も。誰も悲しんでほしくないし寂しい思いしてほしくない。
実際今ほぼママらしい事できてないから、正直私がいなくても娘育つと思うけど。本当なら伝えられなかったかもしれない「大好き」を毎日伝えられただけでとっても幸せ。これからもこの幸せ続けるために頑張るね。〉
体の痛みに加えて食事を摂れなくなっていた和さんは、再び入院することに。検査の結果、新たに腫瘍が尿管を押しつぶしていることがわかり、腎ろうの造設手術が決まった。
5月17日、手術は無事成功。ところが今度は腸閉塞が発覚。40℃の高熱が続き、入院生活は長引くことになった。
〈5月19日(水)
腎瘻の違和感はあるけどそんなに酷くない。昨日の本当にやばいかもって感じからは脱した。よかった。まだ生きる気力ある。
早くおうち帰りたいなぁ。遠藤さんにも娘にもウメにも会いたい。〉
退院のめどが立った5月26日、和さんは主治医との面談で「余命は数週間単位」と告げられた。
*
和さんは無事退院。現在は、セカンドオピニオンを利用しながら、治すための治療法を模索している。
退院後の和さんに話を聞いた。
「幸せで楽しくて一日中動いていたら、気づかないうちに無理していたみたいで、夜に調子が悪くなってしまった日も……それは気をつけようと思います。
いままでの人生で、いまが一番しんどいけど、一番幸せですごく楽しいかもしれないです。ご飯を作ったり、掃除をしたり、娘を抱きしめられたり、成長を喜べたり……何気ないことが、ものすごく大きな幸せです。
私のことを考えて、一緒に生きようとしてくれる家族や友達のためにも、生きたいです」
写真提供/遠藤和さん
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※女性セブン2021年6月24日号