食事会を終えて帰宅する長澤まさみ(2020年)
何よりも、2018年の「働き方改革関連法」成立で、芸能マネジメントの仕事は急速に難しくなっているという。
「マネージャーは送迎から始まるので、タレントよりも早起きで夜更かしでなければ成り立ちません。売れっ子の担当ならばなおさら。そして、プロ意識が強い芸能人ほど、マネージャーにも完璧を求めてしまいがち。でも、ブラックな働き方が許されないコンプライアンス重視の令和は、そこまでの労働力と忍耐力をマネージャーに強いるのは酷な時代になったというわけです」(前出・芸能リポーター)
もはやマネージャーが、無名タレントに人生を捧げて育成して、二人三脚で夢を叶えるというサクセスストーリー自体が、成り立たない夢物語になってきたのだ。
「一方で、タレントや俳優は昔と変わらない努力を求められます。外見を磨き、模範的な行動をとらなければいけない点で言えば、スマホで誰でも撮影できSNSでかんたんに芸能人のスキャンダルが発信できる今、むしろ昔よりも気をつけなければいけません。より厳しい環境にさらされる芸能人と、より会社員的な動きに終始するマネージャーとで、アンバランスな状況になっている、とは言えるかもしれませんね」(芸能関係者)
YouTubeなどの出現で報酬の稼ぎ方も多様化してきたことで、タレントが事務所のサポート無しで、自らマネジメントを始めるようにもなってきた。過渡期ゆえに、タレントもマネジメント側も困惑し、試行錯誤し始めている。5年、10年先の芸能界では、システムや常識が全く様変わりしていることも、あり得るのかもしれない。
黒マスク姿
タクシーに乗り込む長澤まさみ
この日は六本木のステーキ店で食事だった
見返り美人