国内

がんステージIVのママ「延命じゃなくて治すための治療がしたい」

あああああ

退院後、自宅で家族と過ごす(6月)

 21才でステージIVのがんが発覚、23才で出産。もうすぐ1才になる娘を育てる彼女は、5月末に「余命は数週間程度」と宣告を受けた。自宅で家族と過ごしながら新たな治療法を模索する日々の思いを、彼女は克明に日記に書き記していた。

《この前の検査結果だめだった。また治療適応外。進行しすぎてて受けられる治療がない。

 焦りとか不安とかはもちろんあるけど、副作用がない生活できてるのはそれはそれですごくいいのかも。こんだけ探してるのに治療法ないならお休みするのもありなのかなってちょっと悩んでる。

 余命数週間宣告されてから2週間。眠ったらもう目が覚めなくなるんじゃないかって不安で眠れなかったり、寝ても1時間おきに目覚めちゃったり、起きてる時間全部動いてなきゃ不安だったり、いろんな気持ちあるけど、毎日楽しくて幸せに生きてる。今までの人生で1番充実してるかも。毎日好きな人たちに囲まれて生きるの本当に幸せ》(6月10日、インスタグラムより)

 青森県出身の遠藤和(のどか)さん(24才)は、2018年11月、21才のときに「ステージIVの大腸がん」と宣告を受けた。

 約1年後の2019年12月、和さんはかねてから交際中だった遠藤将一さん(30才)と結婚すると、2020年1月に妊娠し、7月には娘を出産した。

 出産に至るまでも、決して平坦な道のりではなかった。

 妊娠中にがんが卵巣に転移し、和さんは妊娠27週に帝王切開で出産することになった。体重980gの超低体重出生児として誕生した娘は、すぐにNICU(新生児集中治療室)に入った。両卵巣の摘出手術を受けるため、和さんの入院生活も続くことになった。

 母子ともに無事でようやく退院できたのが、2020年10月のこと。自宅に戻ってからは、育児の傍ら、通院で抗がん剤治療を続けていた和さん。しかし、今年3月になり、主治医からこう告げられる。

「試せる薬は残り2種類。そのどちらも効かなくなったら、おそらく半年くらいしか生きられないだろう」──。

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン