このため、中国のSNSなどでも、董氏の亡命説の情報があっという間に拡散。さらに、董氏の名前が出回った24時間後、中国国家安全部は董氏が最近、スパイ摘発のためのセミナーに出席していたと発表した。董氏は席上で、外国への浸透戦術とスパイ活動について注意を喚起、特に「反中」活動を行うために「外国の情報機関と共謀している」外国情報機関の「内通者」が存在していると、警鐘を鳴らしたという。
このニュースは新華社電やSNSサイトの新浪微博(ウェイボー)などで流れたが、董氏の会議での写真が公表されていないことや、そもそも情報機関の最高幹部が主宰する会議の内容が新華社電などのメディアによって伝えられることは極めて珍しいため、「会議そのものの真偽も定かではない」(米フォックスニュース)との指摘も出ている。