爽やかな対応も魅力

自衛隊にコンサート会場を提供することになった松山

 だが、今回は美談というには、あまりに心苦しい心境だったようだ。

「実際は、うちが決断してやめたわけじゃないんですよ」

 と、明かすのは松山の所属事務所の担当者だ。

「防衛省の指示によって、大阪府がグランキューブ大阪をワクチン接種会場に指定したんです。われわれは、それに従うしかなかった。なんとか代替公演の可能性なども探りましたが、日程や会場の問題で諦めるしかありませんでした。もちろん最終的に自衛隊に協力すると、こちらが決断したのは事実ですが……昨年1年間コンサートができず、春からようやく歌える場を与えられたところだったので、松山はとても残念そうでした」(松山の事務所の担当者)

 中止の発表があったのは5月9日。その後、松山は自身のラジオ番組「松山千春のON THE RADIO」(FM NACK5)で、度々悔しさをにじませていた。

「印象的だったのは、千春さんの歌が生きがいだというファンの声がラジオで紹介されたとき。そのファンは、中止と聞いてショックで号泣したそうです。でも、“持病のある千春さんを東京や大阪にこさせてはいけない。千春さんには元気でいてもらいたい”と綴っていたのです。珍しく千春さんも“まいったね……”と神妙な声になっていましたね」(別の芸能関係者)

 男気や美談の一言では語り尽くせない、苦渋の決断があった。

※女性セブン2021年7月15日号

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