爽やかな対応も魅力

自衛隊にコンサート会場を提供することになった松山

 だが、今回は美談というには、あまりに心苦しい心境だったようだ。

「実際は、うちが決断してやめたわけじゃないんですよ」

 と、明かすのは松山の所属事務所の担当者だ。

「防衛省の指示によって、大阪府がグランキューブ大阪をワクチン接種会場に指定したんです。われわれは、それに従うしかなかった。なんとか代替公演の可能性なども探りましたが、日程や会場の問題で諦めるしかありませんでした。もちろん最終的に自衛隊に協力すると、こちらが決断したのは事実ですが……昨年1年間コンサートができず、春からようやく歌える場を与えられたところだったので、松山はとても残念そうでした」(松山の事務所の担当者)

 中止の発表があったのは5月9日。その後、松山は自身のラジオ番組「松山千春のON THE RADIO」(FM NACK5)で、度々悔しさをにじませていた。

「印象的だったのは、千春さんの歌が生きがいだというファンの声がラジオで紹介されたとき。そのファンは、中止と聞いてショックで号泣したそうです。でも、“持病のある千春さんを東京や大阪にこさせてはいけない。千春さんには元気でいてもらいたい”と綴っていたのです。珍しく千春さんも“まいったね……”と神妙な声になっていましたね」(別の芸能関係者)

 男気や美談の一言では語り尽くせない、苦渋の決断があった。

※女性セブン2021年7月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

五輪出場を辞退した宮田
女子体操エース・宮田笙子の出場辞退で“犯人探し”騒動 池谷幸雄氏も証言「体操選手とたばこ」の腐れ縁
女性セブン
熱愛を報じられたことがないSixTONESジェシー
《綾瀬はるかと真剣交際》熱愛を報じられたことがないSixTONESジェシー「本当に好きな彼女ができた」「いまが本当に幸せ」と惚気けていた
女性セブン
伊藤被告。Twitterでは多くの自撮り写真を公開していた
【29歳パパ活女子に懲役5年6か月】法廷で明かされた激動の半生「14歳から援助交際」「友人の借金を押しつけられネカフェ生活」「2度の窃盗歴」
NEWSポストセブン
池江
《復活を遂げた池江璃花子》“母離れ”して心酔するコーチ、マイケル・ボール氏 口癖は「自分を信じろ」 日を追うごとに深まった師弟関係
女性セブン
中学の時から才能は抜群だったという宮田笙子(時事通信フォト)
宮田笙子「喫煙&飲酒」五輪代表辞退騒動に金メダル5個の“体操界のレジェンド”が苦言「協会の責任だ」
週刊ポスト
熱愛が発覚した綾瀬はるかとジェシー
《SixTONESジェシーと綾瀬はるかの熱愛シーン》2人で迎えた“バースデーの瞬間”「花とワインを手に、彼女が待つ高級マンションへ」
NEWSポストセブン
熱い男・松岡修造
【パリ五輪中継クルーの“円安受難”】松岡修造も格安ホテル 突貫工事のプレスセンターは「冷房の効きが悪い」、本番では蒸し風呂状態か
女性セブン
綾瀬はるかが交際
《綾瀬はるか&SixTONESジェシーが真剣交際》出会いは『リボルバー・リリー』 クランクアップ後に交際発展、ジェシーは仕事場から綾瀬の家へ帰宅
女性セブン
高校時代の八並被告
《福岡・12歳女児を路上で襲い不同意性交》「一生キズが残るようにした」八並孝徳被告は「コミュニケーションが上手くないタイプ」「小さい子にもオドオド……」 ボランティアで“地域見守り活動”も
NEWSポストセブン
高橋藍選手
男子バレーボール高橋藍、SNSで“高級時計を見せつける”派手な私生活の裏に「バレーを子供にとって夢があるスポーツにしたい」の信念
女性セブン
幅広い世代を魅了する綾瀬はるか(時事通信フォト)
《SixTONESジェシーと真剣交際》綾瀬はるかの「塩への熱いこだわり」2人をつなぐ“食” 相性ぴったりでゴールインは「そういう方向に気持ちが動いた時」
NEWSポストセブン
いまは受験勉強よりもトンボの研究に夢中だという(2023年8月、茨城県つくば市。写真/宮内庁提供)
悠仁さま“トンボ論文”研究の場「赤坂御用地」に侵入者 専門家が警備体制、過去の侵入事件を解説
NEWSポストセブン