スポーツ

HR王の先に…大谷翔平に最高峰の栄冠 日米の国民栄誉賞ダブル受賞計画

大谷翔平への評価

大谷翔平への賛辞が止まらない(写真/AFLO)

「この惑星で最高の選手」──7月2日、大谷翔平選手(27才)が所属するロサンゼルス・エンゼルスと対戦したボルチモア・オリオールズの監督は、大谷選手をこう絶賛した。この日、ベースボールの神といわれる伝説のメジャーリーガー、ベーブ・ルースの記録を実に102年ぶりに塗り替えたのだ。

「ベーブ・ルースは年間で10試合以上に投手として登板し、かつ29本のホームランを打つという、二刀流としての記録を持っていました。しかしこの日、大谷選手は2本のホームランを放って、30本に到達。ピッチャーとしてもすでに10試合以上に登板しているので、“神”の記録を更新したことになります。まさに、名実ともに“100年に一度の逸材”となったわけです」(スポーツ紙記者)

 記録更新後もホームランの量産体制は続いており、日本時間7月5日には、31本目を放ち、松井秀喜氏(47才)が持つ1シーズンの日本人最多記録に並んだ。奇しくもこの日は大谷選手の27才の誕生日。自ら誕生日に花を添えた。そして7月8日には32本目を放ち最多記録を更新した。この活躍であれば、初選出のオールスターでも、投打にわたって輝きを見せるに違いない。

 二刀流を難なくこなす卓越した野球センスに加え、193cmの長身と筋肉質な体に、温厚な性格。まるで野球マンガの世界から飛び出してきた主人公のような大谷選手には、いま、野球通以外からも熱い視線が注がれている。

「現地に熱狂的な女性ファンが急増しています。一緒に写真を撮ろうとしたり、なんとか接触を図ろうとする人もいます。試合中、日本語で“私とデートしませんか”と書いたボードを掲げる女性までスタンドに現れ、中継でも話題になりました」(前出・スポーツ紙記者)

 こうしたフィーバーを受けて、日本ではある準備が進められているという。

「政府が国民栄誉賞の授与を検討しているようです。野球選手では2013年に松井さんが受賞していますが、松井さんの持つホームラン記録を塗り替えるのは確実。シーズン終了時にホームラン王を獲得すれば、日本人初ですし、可能性はかなり高まるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 政治状況も授与を後押しする。というのも、これまで、国民栄誉賞は内閣支持率の起爆剤として使われてきた側面がある。

「菅政権は、コロナや五輪対応の失敗で支持率を下げていますし、衆院選の前哨戦である都議会議員選挙でも予想外の苦戦を強いられました。大谷選手への授与で政権の苦境を打開しようと検討しているという声が聞こえてきます」(全国紙記者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン