ビジネス

12億円超の役員報酬もらうソニー社長 トップとそれ以外で格差が広がったワケ

日本人トップの役員報酬となった吉田憲一郎・ソニーグループ社長(時事通信フォト)

日本人トップの役員報酬となった吉田憲一郎・ソニーグループ社長(時事通信フォト)

 6月末までに3月決算の上場企業の有価証券報告書が提出された。2010年3月期決算から、報酬1億円以上の役員の個別情報開示が義務付けられて以降、年々1億円プレーヤーが増え続けている。上位10人(東京商工リサーチ調べ)を順に挙げると、以下のようになっている。

(1)サイモン・シガーズ(ソフトバンクグループ=SBG取締役)/18億8200万円
(2)クリストフ・ウェバー(武田薬品工業社長)/18億7400万円
(3)マルセロ・クラウレ(SBG副社長)/17億9500万円
(4)ディディエ・ルロワ(トヨタ自動車副社長)/14億5100万円
(5)吉田憲一郎(ソニーグループ社長)/12億5300万円
(6)ラジーブ・ミスラ(SBG副社長)/9億2100万円
(7)ロナルド・フィッシャー(SBG取締役)/9億1700万円
(8)アンドリュー・プランプ(武田薬品工業取締役)/9億1100万円
(9)河合利樹(東京エレクトロン社長)/9億200万円
(10)金川千尋(信越化学工業会長)/7億3100万円

トップ10に4人も入るソフトバンク

 SBGから4人が入っているが、4兆9879億円という、日本企業として史上最高の最終利益に連動したからというわけではない。約1兆円の最終赤字を出した昨年でさえ、3人がランクインしている。

ソフトバンクグループの孫正義社長(時事通信フォト)

ソフトバンクグループの孫正義社長(時事通信フォト)

 これは優秀な経営者には糸目をつけないという孫正義社長の方針に基づくもの。当の孫氏はちょうど1億円で、これは社外役員を除く全取締役8人の中で最も少ないが、毎年SBGの配当だけで200億円近くを受け取っているため、役員報酬にそれほどの意味はなく、報酬と配当の合計では、毎年トップに立ち続けている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン