芸能

浅田美代子が語る 西城秀樹さん秘話「収録中にものすごく食べていた」

llll

熟練の芸達者から若手アイドルまで人気者が集った。写真上段左からいけだももこ(67才)、篠ひろ子(73才)、左とん平さん、西城秀樹さん、浅田美代子、由利徹さん、藤竜也(79才)、加藤治子さん、小林亜星さん、樹木希林さん、梶芽衣子(撮影/小学館『女性セブン』)

 作曲家の小林亜星さん(享年88)が、5月30日に心不全で息を引き取った。俳優としての一面もあった亜星さんの代表作といえば、ホームドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS系)だ。昭和49年に放送が始まり、スペシャル版も含めると約30年にわたって放送された。

 亜星さんは、その寺内一家の頑固おやじ・貫太郎を演じた。寺内一家のお手伝いさん、ミヨコ役を演じた女優の浅田美代子(65才)は「(樹木)希林さんやヒデキ(西城秀樹)に続いて、亜星さんも旅立ってしまって本当に寂しくて……」と語る。

 伝説のドラマが作られた現場は、ドラマと同じか、それ以上に「家族的」だった。浅田が言う。

「当時は実家からスタジオに通っていたのですが、両親よりも貫太郎一家といる時間の方が長かった(笑い)。撮影と稽古が週に5日あって、撮影日には毎朝9時にその日の撮影者全員が集合します。だから出番が被らない演者さんとも、現場で挨拶をして顔を合わせている状態でした。最近のドラマでは、打ち上げで“はじめまして”の人もいます。いまの方が効率はいいのでしょうが、貫太郎一家の一体感も忘れられません」

 家庭的で温かい現場だったが、求められる演技のレベルは高かった。

「久世(演出の故・久世光彦)さんには何度も『形で芝居をするな』と言われました。ト書きに《ミヨコ泣く》と書いてあったシーンで、『泣こうとする芝居をするな』と叱られたことは、いまでもよく思い出します。『気持ちがあれば通じるから、涙は出なくてもいい』とおっしゃるけれど、なかなかうまくできない。そのうえ、台本にないアドリブも頻繁に入る。希林さんなんて、急にスカートをめくってくるので、びっくりです。素で『おばあちゃん!』ってリアクションしていました(笑い)」(浅田)

 苦しくも得がたい経験によって、女優として大きく成長したと浅田は言葉を続ける。

「貫太郎で学んだことはほかの作品にも生きています。たとえば『釣りバカ日誌』でハマちゃんの妻の役をいただいたときに、『アドリブの多い現場だけど大丈夫ですか?』と聞かれましたが、私にとってはそれが当たり前。ハマちゃんやスーさんがどんな無茶ぶりをしても、“ミヨちゃん”の経験を糧に応えることができました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン