(撮影/JMPA)

マスクをしていても笑顔を絶やさず(撮影/JMPA)

「なぜ雅子さまは公表されないのかと、一部で疑念が噴出しました。雅子さまがワクチンを忌避されたのではないかとか、持病のために接種ができないのではないかなど、さまざまな憶測が飛び交いました」(前出・皇室記者)

 皇室関係者が明かす。

「順当に考えれば、陛下とご一緒に接種されているでしょうが、判然としません。陛下は皇居の宮内庁病院ではなく赤坂御所で接種を受けられたといいます。車での移動が必要なく、メディアに知られずに済む赤坂御所で接種されたあたりに、“雅子さまの接種は絶対に公表しない”という意思を感じるのです」

インフルは公表、コロナは非公表

 これまで皇族方のご病気や入院といった健康状態、手術などについては幾度も公表されてきた。雅子さまのご病状の医師団の発表がいい例だ。ワクチン接種についても、新型インフルエンザが流行した2009年、天皇陛下(現在の上皇陛下)だけでなく、皇族方がワクチンを接種されたことも公表された。それなのに、なぜ新型コロナのワクチン接種だけは、特別に秘められるのだろうか。

「1つは、国民へのワクチンの供給が遅れていることが影響しているのでしょう。接種したい人になかなか行き渡らない状況で、自分たちだけが優先的に接種するわけにはいかないという陛下や皇族方のお考えがあるのだと思います。皇族方は海外賓客の接遇などの公務を行うため、やむを得ず打たねばならないジレンマを抱えているので、一律の公表を控えたのだと思います」(宮内庁関係者)

 7月に入り、ワクチンの自治体への供給量は全国的に減少している。職域接種の新規募集の停止に留まらず、集団接種の休止、個人接種を担うクリニックでの予約取り消しなど、波紋が広がっている。

「全国知事会は11日、政府に対してワクチンの確実な供給を求める緊急提言をまとめました。知事らは“国の方針に基づき接種に全力を挙げてきたのに、ハシゴを外され混乱している”と、憤りを見せています」(全国紙記者)

 国民が混乱に陥る中で自分たちだけが特別扱いを受けるわけにはいかない──上皇ご夫妻も過去に、そうした決断をされていた。前述の2009年の新型インフルエンザ流行時だ。

「当時、ご夫妻の周囲からは “早いうちにワクチンを接種していただきたい”との声が上がったそうです。ですが、ご夫妻は“国民と同じタイミングで”とのご意向を示されました。

 結果的に、前立腺がんの治療中だった上皇陛下は優先接種対象者として接種を受けられましたが、美智子さまはワクチン不足が解消されるまで接種をお受けになることはありませんでした。特別扱いを避けられ、“国民とともにある姿勢”を、身を挺して示されたのです」(皇室ジャーナリスト)

 そうした上皇ご夫妻の思いは、いまの両陛下にも受け継がれている。国民との不公平感を避けるためにも、積極的に公表はされないのだろう。

※女性セブン2021年7月29日・8月5日号

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