国内

ジリ貧の自民党「総選挙に勝てるなら誰でもいい」と小池知事と連携も

選挙に勝てれば誰でもいいのか?(写真/共同通信社)

選挙に勝てれば誰でもいいのか?(写真/共同通信社)

 自民党では今も東京都議選敗北の激震が止まらない。東京五輪後には自民党総裁選、解散・総選挙が行なわれるが、都議選の応援に回った安倍晋三・前首相は「自民党に対し、厳しい風が吹いている。都議選の結果もそうだった」と危機感を露わにし、菅義偉・首相側近として知られる山口泰明・選対委員長は都議選敗北直後に引責辞任ならぬ政界引退を表明した。

 そんな足元ガタガタの菅首相に“最後通牒”を突きつけたのが公明党の山口那津男・代表だった。

 都議選投開票日翌日(7月5日夜)のBS番組で、「総裁選後の解散・総選挙が望ましい」と発言したのである。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏が語る。

「菅首相のままでは選挙を戦えないから、先に自民党総裁選で看板を替えてから解散してほしいというメッセージ、事実上の退陣要求でしょう」

 連立を組む公明党からも見離されたとの指摘だ。

 溺れる者は藁をも掴む。ジリ貧の自民党からは、“総選挙に勝てるなら誰でもいい”と敵視してきた小池百合子・東京都知事へのラブコールが公然と上がり始めた。

 小池氏は都議選告示直前に過労で突然入院したかと思うと、選挙最終盤に復帰して応援に回り、「圧倒的不利」と見られていた都民ファーストの会を復活させた。

「コロナ対策失敗も五輪開催も小池は連帯責任を負う立場なのに、入院で有権者の批判を自民党に集中させ、病み上がりの応援で同情票を都民ファに誘導した」(自民党東京都連幹部)

 総選挙に危機感を強める自民党議員たちには、その“有権者を手玉に取るしたたかさ”が眩しく見えているようなのだ。

 中谷元・元防衛相が7月7日の旧谷垣グループの会合で“まだ存在しない小池新党”との連携をこうぶちあげた。

「政権安定のためにどうするのか。衆院選後に『小池新党』との保守合同を真剣に検討すべきだ」

関連記事

トピックス

デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン