この医師によると、「“利き腕に打ってください”とのリクエストは1日に数回ありますよ」とのこと。医師が細かく理由を訊くことはないそうだが、「仕事上、利き腕ではないほうで繊細な作業をしなければならないから」と説明する技術者がいたという。
注射は数秒で完了し、15分間の経過観察を経て会場を後に。その日は特に副反応らしき症状は出なかったものの、翌日になると接種した側の腕周りが熱っぽくなり、筋肉痛のような感覚が出てきた。ただ、もともとの四十肩の不自由さからはさほど変化を感じないので、自分自身では“片方の腕に痛みをまとめてよかった”というのが率直な感想だった。
ちなみに接種した医師によると、「ワクチン接種後も、肩痛などで処方される痛み止めや湿布などはそのまま使って構わない」とのこと。
右腕か、左腕か。その判断は医師任せではなく、接種を受ける人が自身の体の状況を考慮して決めるというのが正解のようだ。