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昭和歌謡の本やCDが続々 高田文夫氏「ほとんど歌える自分が怖い!」

五輪で熱くなった心を懐かしの音楽でクールダウン

五輪で熱くなった心を懐かしの音楽でクールダウン

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。歌謡曲の金メダル男が著した濃密すぎる本を読んだ高田氏は……?

 * * *
 五輪で連日熱くなりすぎ。音楽でも聞いて冷やさないと。少し前の歌謡曲・流行歌・Jポップにやたら詳しいもの書き連中が居て、私も好物なものだから大体読んではいる。鈴木啓之、タブレット純、スージー鈴木、堀井六郎なんて道楽者達だ。

 そこへとんでもないチキータ野郎が現われた。私の勉強不足だったのかもしれないがチャッピー加藤なる歌謡曲の金メダル男が著した『昭和レコード超画文報1000枚』(303BOOKS)なる濃密すぎるソーシャルディスタンス本が凄い。なんとレコードのドーナツ盤を5000枚持っていてその中の1000枚を厳選してジャケットをきれいに撮影し、その一曲一曲にとびっきりのエピソードが書かれている。

 心技体揃ったみごとななつメロ本。1ページに平均9枚のジャケットが載っていてちょっといい話が各々書いてあるのだが、勿体ないので私は一日4ページずつと決めて、ジャケット写真みながら空で1コーラス毎歌っているのだが、ほとんど歌える自分が怖い。

 研究、趣味だけでなく、私の場合若き日助手作家として『ロッテ歌のアルバム』やら『夜のヒットスタジオ』など実戦で台本書いてたから筋金入りの歌謡曲通だ(まぁ負けずぎらいではあるが)。歌謡曲の知識は玉置宏直伝である。歌謡番組自体いまなくなってきてはいるが知識量として玉置を継いでいるのは徳光和夫、その次の世代で中山秀征と立川志らくである。

 そこで最近ループしてきいているCDアルバムおすすめ3枚。

 松本隆の作詞活動50周年のトリビュート『風街に連れてって!』。やたらNHKなどで松本隆のスペシャル特番をやっていたから知ってる方も多いだろう。いろんな歌手が松本作品を歌っていて『キャンディ』を三浦大知、『セクシャルバイオレットNo.1』をB’z。中でも『君は天然色』を川崎鷹也。今回初めて川崎に会った松本隆、その声をきいて「君は一生大丈夫だねぇ」と言ったとか。テレビでやっていた。

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