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米倉涼子、コロナ描く『ドクターX』新作は「マスク越し演技」に注目

米倉涼子の代名詞となった『ドクターX』も今年で記念すべき「10年目」に突入

『ドクターX』も今年で記念すべき「10年目」に突入

 この秋、米倉涼子(46)主演の大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が約1年半ぶりに帰ってくる。2012年10月に第1シリーズが放送され、10月にスタートする第7シリーズで記念すべき「10年目」に突入する。

『ドクターX』は米倉演じる孤高の天才外科医・大門未知子が、権謀術数の渦巻く日本最高峰の大学病院「東帝大学病院(東帝大)」で自らの手技を武器に難病患者を救っていく痛快医療ドラマ。「私、失敗しないので」という名セリフはドラマの代名詞となった。

 第7シリーズの設定はずばり“コロナ禍”を想起させるもので、100年に1度のパンデミックが発生して医療崩壊が起きてしまった世界を描く。未曾有の“異常事態”のなか東帝大に舞い戻った未知子は、「外科より感染症治療と内科優先」に姿を変えた東帝大で奮闘していく。西田敏行(73)や岸部一徳(74)といった個性溢れる常連キャストのほか、今シリーズでは民放連ドラ初出演となる野村萬斎(55)の出演も発表された。野村は新たに未知子の前に立ちはだかる「内科部長」の役を演じる。

 まさに現実社会における課題と正面から向き合おうとしているように見えるが、芸能評論家の三杉武氏は「テレ朝は思い切った設定で勝負してきた」と語る。

「コロナ禍に入ってからも、安定した視聴率が狙える医療ドラマは数多く制作されてきました。現在も鈴木亮平(38)主演のTBS系日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』や波瑠(30)主演の『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)が放送中ですが、どちらも“コロナのない世界”という設定で進められています。

 7月に放送された小泉孝太郎(43)主演の『病院の治し方~スペシャル~』(テレ東系)がコロナ禍のなかでの奮闘を描き、防護服に身を包んで演技するなどして話題になりましたが、これは連ドラのスペシャル版で単発の2時間ドラマ。『ドクターX』ほどの人気作が、他作品の避けてきたテーマに真正面から取り組むというのは予想外でした」

 これまで医療ドラマを含む多くのテレビドラマ作品が、コロナ禍を描くことに消極的だったのには理由がありそうだ。

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