国内

菅首相辞任で女性天皇議論も進展 誰が新総理になれば「愛子天皇」実現か

皇居・御所に引っ越しをされた(9月6日、東京・千代田区=撮影/JMPA)

皇居・御所に引っ越しをされた(9月6日、東京・千代田区=撮影/JMPA)

 安倍政権以降、遅々として議論が進まず、事実上実現は不可能とみられてきた「女性天皇」。しかし、愛子さまのご成人前という“滑り込み”のタイミングで菅義偉首相が退任を表明。状況は一変、女性天皇実現へ光明が見えてきた。

 女性天皇実現の議論は、2004年、小泉純一郎元首相の下での「皇室典範に関する有識者会議」の発足に端を発する。

「当時は、1965年の秋篠宮さま以降、男性皇族のご誕生がないことに対する危機感がありました。小泉政権は、女性・女系天皇を容認する方向で法案提出の準備を進めていました」(政治部記者)

 しかし、2006年の秋篠宮家長男の悠仁さまの誕生により、安定的な皇位継承策は喫緊の課題ではないと判断された。

「男系の維持に強く固執する安倍晋三前首相は、総理に就任した10年前からこの議論を止めていました。その流れを汲んだ菅義偉首相も、表立った発言を避けてきた。

 しかし、今回の総裁選を機に菅内閣の退陣が決まりました。現在、次の総理を選ぶ自民党総裁選は混戦の様相です。誰が勝ち抜くかによって、『愛子天皇』実現が大きく前進するかもしれません」(前出・政治部記者)

 岸田文雄氏、高市早苗氏が立候補を表明。河野太郎氏、野田聖子氏、石破茂氏らも有力候補として名前が挙がっている(すべて衆院議員)。

「安倍氏の支援を受けている高市さんは別です。しかし、彼女以外の候補が総理になれば、女性・女系天皇実現に向けて一気に議論が進む可能性が高いでしょう。国民に真摯に向き合うならば、これ以上議論を先延ばしにできないはずです」(前出・政治部記者)

 たとえば、河野氏は「男子がいなくなったときは、愛子さまから順番に、女性の皇室のお子さまを天皇にしていくというのが1つある」(2020年8月)、石破氏は「女系天皇という選択肢は排除されるべきでない」(2020年9月)と発言している。

※女性セブン2021年9月23日号

(撮影/JMPA)

車の中から笑顔を向けられる両陛下(撮影/JMPA)

(写真/EPA=時事)

高市早苗氏(写真/EPA=時事)

河野太郎・規制改革相(写真/EPA=時事)

河野太郎氏(写真/EPA=時事)

(時事通信フォト)

岸田文雄氏(時事通信フォト)

野田聖子氏(時事通信フォト)

野田聖子氏(時事通信フォト)

石破茂氏に高評価が集まった理由は?(時事通信フォト)

石破茂氏(時事通信フォト)

関連記事

トピックス

モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
前回は歓喜の中心にいた3人だが…
《2026年WBCで連覇を目指す侍ジャパン》山本由伸も佐々木朗希も大谷翔平も投げられない? 激闘を制したドジャースの日本人トリオに立ちはだかるいくつもの壁
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相、16年前にフジテレビで披露したX JAPAN『Rusty Nail』の“完全になりきっていた”絶賛パフォーマンスの一方「後悔を感じている」か
女性セブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン