芸能

アニソン歌手・大杉久美子さん 「子供たちが喜ぶ歌」を追求した

大杉

『アタックNO.1』などの名作アニメソングを歌った歌手の大杉久美子さん

 毎週日曜日夜7時30分から放送され、お茶の間の定番だったテレビアニ“世界名作シリーズ”。

(※“世界名作シリーズ”をどの作品から数えるのかは諸説あるが、今回はシリーズの流れを決定づけた『アルプスの少女ハイジ』からとする)

 女性セブンでは読者1464人を対象に「好きな世界名作シリーズの作品」についてアンケートを実施、主題歌部門で人気ベスト3に輝いたのは、1位『アルプスの少女ハイジ』、2位『あらいぐまラスカル』、3位『母をたずねて三千里』だった。この3作品はもちろん、そのほかの“世界名作シリーズ”の主題歌や挿入歌を数多く歌ったのが、歌手の大杉久美子さんだ。

作曲家からNG連発!でもめげなかった!!

『アルプスの少女ハイジ』『フランダースの犬』『あらいぐまラスカル』『ペリーヌ物語』の主題歌は、作曲家の故・渡辺岳夫さんが手掛けていた。渡辺さんは当時、『巨人の星』(1968年)や『アタックNo.1』(1969年)などのアニメ主題歌も作曲しており、大杉さんとは、「苦しくったって〜」の歌い出しでおなじみ『アタックNo.1』の主題歌を担当したことで知り合ったという。

「『アタックNo.1』のとき、私は新人でまだ18才。予定していた1日では録音が終わらないほど渡辺先生に絞られました。もうお呼びはかからないと思っていたのに、『アルプスの少女ハイジ』のエンディング『まっててごらん』と3曲の挿入歌『ユキとわたし』『ペーターとわたし』『夕方の歌』にと、渡辺先生からご指名いただき、うれしくも緊張しました」(大杉さん・以下同)

 しかし、ハイジの収録でも、なかなかOKは出なかった。『まっててごらん』は、『ドレミの歌』の雰囲気で歌ってと言われたもののイメージが湧かず、明るくて爽やかな中にも哀愁漂うイメージかなと解釈。NGを出されてもめげずに何度も練習したという。

「渡辺先生は厳しくて、“ほかの歌手ならOKを出すけど、あなたはもう少し歌えるでしょ”と、何度も歌わせるんです。でもほかのスタッフに聞くと、“あの子は一生懸命練習してきてくれるんだよ”とほめてくれていたそうです」

 結果は大ヒット。大杉さんはその後、渡辺さんが作曲した“世界名作シリーズ”5作品の主題歌歌手に指名された。

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン