歓びを感じるポイントは「10代も60代も変わんない」

 9月には親子初共演の舞台を踏む。NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』などの脚本家、岡田惠和氏が手掛ける『いまさらふたりでpart2 朗読劇「家庭内文通」~きっかけは いつも夫婦喧嘩!家族の愛情物語~』。

 2017年の『いまさらふたりでpart1』は榊原との朗読劇だったが、今回は長男で俳優の渡辺裕太も加わり、3人で物語を紡ぐ。タイトル通り、夫婦が喧嘩するところから始まるフィクションだが、岡田ワールドならではの生きた言葉によるリアルさが漂う。

 渡辺は「家族は遠慮がないから、壮絶な稽古になる。読み合わせも、自宅でやっちゃうと終わり時間がみえないし、生活のオンオフがなくなる。前回で経験して、二度とやるかと思ってたのに……」と茶目っ気たっぷりに言いつつ、「ただ、大変だったものって、終わった時にすごく達成感があって」と楽しみを隠せない。仲間と一つのものを作り上げる歓びは、生徒会長の時に経験した想いと変わりませんね、と水を向けると、「10代でも60代になっても変わんないね」と笑った。

【渡辺徹】
俳優。1961年5月12日生まれ、茨城県出身。1980年、文学座研究所に入所。ドラマデビューは1981年「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)、初舞台は1984年文学座本公演「マリウス」。1987年、歌手・女優の榊原郁恵と結婚。ゴールデンアロー賞新人賞(1982年度)、エランドール新人賞(1984年度)、菊田一夫演劇賞(2001年度)受賞。

『いまさらふたりでpart.2 朗読劇「家庭内文通」』
日時:2021年9月25日(土)12:00開場 13:00開演 / 16:30開場 17:30開演
会場:東京・草月ホール / 料金:7000円
有料配信(PIA LIVE STREAM):夜公演17:30開演 3000円 / アーカイブ期間:9月28日23時まで
出演者:渡辺徹 / 榊原郁恵、ゲスト:渡辺裕太

●取材・文 /  吉河未布 撮影 / 内海裕之

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優・遠野なぎこ(45)の自宅マンションで身元不明の遺体が見つかってから2週間が経とうとしている(Instagram/ブログより)
《遠野なぎこ宅で遺体発見》“特殊清掃のリアル”を専門家が明かす 自宅はエアコンがついておらず、昼間は40℃近くに…「熱中症で死亡した場合は大変です」
NEWSポストセブン
俳優やMCなど幅広い活躍をみせる松下奈緒
《相葉雅紀がトイレに入っていたら“ゴンゴンゴン”…》松下奈緒、共演者たちが明かした意外な素顔 MC、俳優として幅広い活躍ぶり、174cmの高身長も“強み”に
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン