スポーツ

9、10月に強い騎手を調査 柴田善臣や横山典弘などベテランに注目

9、10月に強い騎手を検証(イメージ)

9、10月に強い騎手を検証(イメージ)

 誰もが夢見る“馬券生活”。「JRA重賞年鑑」で毎年執筆し、競馬を題材とした作品も発表している作家・須藤靖貴氏も、馬券生活を夢見て日々、競馬の研究に勤しんでいる。そんな須藤氏が、万馬券ゲットのために9、10月に強い騎手を検証する。

 * * *
 四季っていいなあ。そう感じるのは秋風を頬に受けるときだ。

 秋刀魚、戻り鰹や日本酒の秋上がりといった味覚もいいが、やはり秋競馬である。

 春にそこそこ走った若駒が夏を経てぐっと成長する。馬の能力に成長のタイミングがかみ合ってくる時季だという。こっちのメンタルも一新できる良いタイミング。これまでの馬券的な不首尾などをキレイに消し去り、ここから気を入れ替えて前向きにいこう!

 引き続き、秋の中山に注目。「JRA-VAN TARGET」を使い、2016~2020年の9、10月の成績を調べてみた。初秋は京都、阪神も活況なので、中山騎乗は美浦所属ジョッキーが多くなる。東の20騎手を対象に、ここ5年の9月のレースの単勝回収率と複勝回収率を比較した(「〇・〇」と表示)。

 関東の雄の戸崎は「64・80」、他を見ても吉田隼、大野、内田、柴田大らの首尾はそれほど芳しくなかった。伸び盛りの横山和、武も秋の出だしには元気がない。まずまずなのは石橋の「77・85」、北村宏の「72・80」。たまに上京するルメールは「100・82」だった。

 誰かが勝っている。田辺が突出しているのは前回書いたとおり。他でいいのは丸山「92・103」と、柴田善「101・116」である。

 おや? と思ったのがベテラン柴田善だ。芝(71走)では「65・41」だが、これがダート(50走)となると「152・222」。この差異は無視できない。秋の砂駆けオヤジだ。

 オヤジならば横山典も面白い。全体では「74・80」と堅実だが、牝馬に跨ると「112・109」となる。同じく三浦も全体で「79・78」、牝馬ならば「126・112」と上がってくる。

 ちなみに、この時期の中山の休み明け緒戦(1680頭)の成績傾向は「63・73」。1番人気馬で「100・88」だった。2戦目となると「57・63」。秋の中山のパドック、走る馬をじっくりと見極める愉しみがありそうである。本馬場もパドックの空も高かろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
電撃結婚を発表したカズレーザー(左)と二階堂ふみ
「以前と比べて体重が減少…」電撃結婚のカズレーザー、「野菜嫌い」公言の偏食ぶりに変化 「ペスカタリアン」二階堂ふみの影響で健康的な食生活に様変わりか
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
「なぜ熊を殺した」「行くのが間違い」役場に抗議100件…地元猟友会は「人を襲うのは稀」も対策を求める《羅臼岳ヒグマ死亡事故》
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗「アラフォーでも美ボディ」スタートさせていた“第2の人生”…最中で起きた波紋
NEWSポストセブン
駒大苫小牧との決勝再試合で力投する早稲田実業の斎藤佑樹投手(2006年/時事通信フォト)
【甲子園・完投エース列伝】早実・斎藤佑樹「甲子園最多記録948球」直後に語った「不思議とそれだけの球数を投げた疲労感はない」、集中力の源は伝統校ならではの校風か
週刊ポスト
音楽業界の頂点に君臨し続けるマドンナ(Instagramより)
〈やっと60代に見えたよ〉マドンナ(67)の“驚愕の激変”にファンが思わず安堵… 賛否を呼んだ“還暦越えの透け透けドレス”からの変化
NEWSポストセブン
反日映画「731」のポスターと、中国黒竜江省ハルビン市郊外の731部隊跡地に設置された石碑(時事通信フォト)
中国で“反日”映画が記録的大ヒット「赤ちゃんを地面に叩きつけ…旧日本軍による残虐行為を殊更に強調」、現地日本人は「何が起こりるかわからない恐怖」
NEWSポストセブン
石破茂・首相の退陣を求めているのは誰か(時事通信フォト)
自民党内で広がる“石破おろし”の陰で暗躍する旧安倍派4人衆 大臣手形をバラ撒いて多数派工作、次期政権の“入閣リスト”も流れる事態に
週刊ポスト
クマ外傷の専門書が出版された(画像はgetty image、右は中永氏提供)
《クマは鋭い爪と強い腕力で顔をえぐる》専門家が明かすクマ被害のあまりに壮絶な医療現場「顔面中央部を上唇にかけて剥ぎ取られ、鼻がとれた状態」
NEWSポストセブン
小島瑠璃子(時事通信フォト)
《亡き夫の“遺産”と向き合う》小島瑠璃子、サウナ事業を継ぎながら歩む「女性社長」「母」としての道…芸能界復帰にも“後ろ向きではない”との証言も
NEWSポストセブン
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン