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30歳になった石川遼の涙のウラに「ゴルフと道具」を巡る父の教え

大事なクラブを…(時事通信フォト)

大事なクラブを…(時事通信フォト)

“相棒”を失って、思わず見せた涙の意味は──。

「涙を流したのは知りませんでしたが、息子に限らずジュニアの頃から結果を残す選手は道具を大切にする人が多いですよ」

 そう語るのは、プロゴルファー・石川遼の父・勝美氏だ。9月19日の「ANAオープン」最終日、ホストプロの石川は通算9アンダーの16位タイで戦いを終えた。大会期間中の17日に30歳の誕生日を迎えたが、30代としての“初陣”を優勝で飾ることはできなかった。

 結果は奮わなかったが、ある姿に注目が集まった。

「遼くんはいつもホールアウト後の囲み取材で丁寧にプレー内容を振り返るのですが、この日は“17番の第2打を打ってからめちゃくちゃ全身がダルい”と言ってうつむいてしまった。そして顔を上げると目を赤くして泣きながら、“大事なクラブを1本折っちゃったんで……。真っ二つに。みんな大事なクラブなんですが、本当に5番ウッドは信頼していたクラブだったので……”と言葉を詰まらせたんです」(ツアー関係者)

 石川は17番のロングホールでティーショットを右に曲げ、木の根元からグリーン方向を狙った第2打で5番ウッドのシャフトが木に当たり“くの字”型に折れてしまったのだ。このホールはパーで上がったが、代償として“相棒”を失った。

 とはいえ、なぜ涙するほど後悔したのか。

「遼はジュニア時代から成績を残していたので、メーカーさんからゴルフクラブやボールなどの用具をモニターとして提供してもらっていたんです。その時から、『OBを打ってもボールを探さない』『クラブを磨かない』といった“驕り”は絶対にいけないと伝えていました。遼の土台には若い頃からの“道具は無限じゃない”という考えがあるから、人一倍クラブへの思い入れも強いようです」(勝美氏)

 特にパターに強いこだわりを持っているという。

「ジュニアの頃の話ですが、遼がパターを抱いて一緒に寝ていたこともありました。自分とパターを“一体化させたい”という気持ちでしょうね」

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