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半導体が切り開く技術革新 新幹線、運転支援、内視鏡、ドローンなど

最新の半導体は身近なものにも多く活用(写真提供/JR東海)

最新の半導体は身近なものにも多く活用(写真提供/JR東海)

 あらゆる電子機器に欠かせない存在となっている「半導体」。その半導体は、いつの時代も革新的な技術をもたらしている。2021年現在、半導体が切り開く新時代の技術革新の事例を紹介しよう。

東海道新幹線「N700S」(JR東海)

 13年ぶりのフルモデルチェンジで昨年7月に営業運転を開始した東海道新幹線新型車両「N700S」には、高速鉄道の駆動システムでは世界初となる次世代半導体のSiC(炭化ケイ素)パワー半導体が採用された。従来のSi(ケイ素)パワー半導体と比べて電力損失が1/100などの特徴があり、SiC素子の採用によって主変換装置の大幅な小型軽量化と省エネルギー化を実現。軽量化により静粛性や乗り心地、速度も向上した。

「スカイライン(HYBRID)」(日産自動車)

新型「スカイライン」のハイブリッド車(写真提供/日産自動車)

新型「スカイライン」のハイブリッド車(写真提供/日産自動車)

 2019年に発売された新型「スカイライン」のハイブリッド車(税込557万5900円~)に搭載された世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」には、ルネサスエレクトロニクスの車載半導体が走行判断と制御を担う運転支援システムの中核的機能として採用されている。様々な情報を処理し、高速道路での車線変更の提案やハンズオフの可否の判断も実現。下の写真は「プロパイロット 2.0」の運転情報を投影する車載ディスプレイ画面。

「スカイライン」に搭載された世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」(写真提供/日産自動車)

「スカイライン」に搭載された世界初の先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」(写真提供/日産自動車)

ルネサスエレクトロニクスの車載半導体が走行判断と制御を担う(写真提供/同社)

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