第5波で流行したデルタ株は従来株に比べて、感染者の体内で1000倍以上にウイルス量が増えるとされている。以前はくしゃみや咳で飛ぶ飛沫(大きな唾液の粒)にさえ気をつけていれば、ある程度感染は防げるとされていたが、デルタ株では呼気に含まれるマイクロ微粒子にも多量のウイルスが存在するため、エアロゾル感染が起きるといわれる。第6波が来るのかどうかは“神のみぞ知る”だが、もし新たな変異株が流行するとしたら、デルタ株よりも感染力が高くても不思議ではない。
ゆえに、今までの何倍も「換気」が重要になるが、これから冬場に入ると今の時期のように窓を全開にして換気するのは難しくなる。それでも換気が重要であることに変わりはないが、それプラス、殺菌灯の組み合わせが冬の第6波に備えた対策になるとしたら、その有効かつ安全な使い方がもっと知られるべきだろう。
◆取材・文/清水典之(フリーライター)