国内

緊急事態宣言解除での「ハロウィン」 渋谷区職員から不安の声も

渋谷のハロウィーン

渋谷のハロウィーン(写真は2019年。時事通信フォト)

 緊急事態宣言が全国で全面解除された。今後の新規感染者数がどう推移していくか関心が集まるなか、懸念されるのが10月末に迫ったハロウィンだ。毎年、多くの若者が集まる渋谷区の広報コミュニケーション課は懸念を口にする。

「昨年は緊急事態宣言も出ていましたから、“おうちに居ましょう”と強く発信できたのですが、今年は強く言えず……“できればおうちでハロウィンしてくださいね”と慎重に対応せざるを得ない状況です。正直な話、10月の早い段階から話題になることは避けたいというのが本音です」

 これまで渋谷のハロウィンは多くのトラブルが報じられてきた。一向に改善しない状況から、2019年に渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒を禁止する条例を制定したが、暴行や窃盗、痴漢で逮捕者が出ている。

 コロナ禍で迎えた昨年は長谷部健区長が「渋谷区に来ることは自粛してほしい」と異例の記者会見を開いただけでなく、インターネット上に渋谷区の街を再現した仮想空間を作ったり、オンライン上で音楽ライブを開くなど“ステイホームハロウィン”をアピールした。その結果、人出は例年に比べると大幅に減少し、仮装して渋谷に繰り出した若者もごく僅かだった。

 だが、今年は緊急事態宣言が解除され、人流もコロナ禍前に戻りつつある。さらに今年のハロウィンは日曜日と悪条件が重なる。当然、渋谷区も対応に万全を期したいところだが、そこには“予算”という壁が立ちはだかる。今年のハロウィン対策の予算は昨年より約1000万円下がった9600万円となっている。

「昨年と状況は大きく違いますが、ハロウィン関係の予算が限られているため、昨年から大きく対応を変える予定はございません。今年も仮想空間でのイベントを大きく打ち出していく方針です。警備については警察にもお願いして出していただくのですが、どのくらいの人数になるのかは、まだお返事をいただいておりません。東京都にも協力をお願いできないかと考えています」(同前)

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン