アウトドア派の狙い目/ラッシュ(トヨタ)・ビーゴ(ダイハツ)

 今日、この車名を聞いてどんなクルマかをイメージできるのはある程度のクルマ通というくらい、日本市場ではブランドがほとんど浸透しないまま2016年に終売となってしまったモデルが小型SUVのトヨタ「ラッシュ」/ダイハツ「ビーゴ」である。

クロスカントリースペックのボディが魅力のダイハツ「ビーゴ」

クロスカントリースペックのボディが魅力のダイハツ「ビーゴ」

 ルックスはモノコックボディの一般的なクロスオーバーSUVとほとんど変わらないように見えるが、実はラダーフレームとモノコックボディを溶接したクロスカントリー4×4構造を持つ。FWD(前輪駆動)とAWD(4輪駆動)が用意されていたが、AWDは簡易型ではなくロック機能を持つセンターデフ式の常時四駆だった。

 最低地上高も200mmと、オフロード走行には十分。東南アジア市場をメインターゲットとするモデルならではのタフなスペックを持っていた。

 両モデルが日本デビューを果たしたのは2006年。当時はまだSUVブームは起こっておらず、トヨタとダイハツはラッシュ/ビーゴをクロスカントリー車というよりは新しいカタチのファミリーカーというイメージで売り込もうとした。

 ところが、結果的にそのやり方はうまいものではなかった。発売直後のロケットスタートこそ派手だったが、しばらくすると月間販売台数が3桁台となり、終売まで大きな改良は加えられずに終わった。

 このラッシュ/ビーゴが中古で狙い目な理由はまず、内外装の地味さとは裏腹にクロスカントリーにも使えるタフさを有していること。今はラダーフレーム式のクルマと言えば高額車、もしくはスズキ「ジムニー」くらいしか残っていない今日、クロスカントリースペックのボディ、足まわりはそれだけで価値がある。

 そして第2の理由は、前述の販売ポリシーのためかユーザー層の中心が中高年で、穏やかに乗られたナイスコンディションの個体が多いこと。走行距離も少な目だ。低年式の場合、自動車税が割り増しになるケースもあろうが、エンジンの排気量が1.5リットルであるため、ダメージは小さいだろう。アウトドア派には狙い目の1台だ。

ダイハツ「ビーゴ」

ダイハツ「ビーゴ」

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