五輪組織委の仕事は「無報酬」のはずだったが…(時事通信フォト)

森喜朗・元首相もかつて自民党に追加公認されたひとり(時事通信フォト)

 無所属で出馬した候補を選挙後に「追加公認」するのは、自民党の“伝統芸”である。自民党関係者はこう話す。

「かつての中選挙区時代には、ひとつの選挙区に複数の保守系候補が立つことは珍しくなかった。そうしたなかで、自民党からの公認を得られなかった保守系の候補が、“選挙に通ったら自民党に入れる”というかたちの処理がなされるケースが少なからずあった。

 たとえば森喜朗・元首相はもともと、岸信介氏の側近だった今松治郎・衆院議員の秘書を務めていたが、1969年に旧・石川1区から出馬した際には自民党からの公認が得られなかった。無所属候補として出馬し、下馬評を覆してトップ当選を果たすと、自民党に追加公認された。

 鈴木宗男氏(現・日本維新の会参院議員)も、中川一郎・元農相の秘書から1983年に旧・北海道5区に初出馬した際は無所属だった。中川氏の長男である昭一氏(元財務相)と激戦の末に当選を果たし、自民党に追加公認された」

 神奈川1区の松本氏や奈良3区の田野瀬氏は、今回は「無所属」とはいえ、自民党が同選挙区で候補を立てていない以上、“事実上の自民党候補”であり、「追加公認」が視野に入っていることは想像に難くないだろう。コロナ禍のなかでの銀座豪遊議員の復党が許されるのか、有権者の判断に注目が集まる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン