五輪組織委の仕事は「無報酬」のはずだったが…(時事通信フォト)

森喜朗・元首相もかつて自民党に追加公認されたひとり(時事通信フォト)

 無所属で出馬した候補を選挙後に「追加公認」するのは、自民党の“伝統芸”である。自民党関係者はこう話す。

「かつての中選挙区時代には、ひとつの選挙区に複数の保守系候補が立つことは珍しくなかった。そうしたなかで、自民党からの公認を得られなかった保守系の候補が、“選挙に通ったら自民党に入れる”というかたちの処理がなされるケースが少なからずあった。

 たとえば森喜朗・元首相はもともと、岸信介氏の側近だった今松治郎・衆院議員の秘書を務めていたが、1969年に旧・石川1区から出馬した際には自民党からの公認が得られなかった。無所属候補として出馬し、下馬評を覆してトップ当選を果たすと、自民党に追加公認された。

 鈴木宗男氏(現・日本維新の会参院議員)も、中川一郎・元農相の秘書から1983年に旧・北海道5区に初出馬した際は無所属だった。中川氏の長男である昭一氏(元財務相)と激戦の末に当選を果たし、自民党に追加公認された」

 神奈川1区の松本氏や奈良3区の田野瀬氏は、今回は「無所属」とはいえ、自民党が同選挙区で候補を立てていない以上、“事実上の自民党候補”であり、「追加公認」が視野に入っていることは想像に難くないだろう。コロナ禍のなかでの銀座豪遊議員の復党が許されるのか、有権者の判断に注目が集まる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン
モデルで女優のKoki,
《9頭身のラインがクッキリ》Koki,が撮影打ち上げの夜にタイトジーンズで“名残惜しげなハグ”…2027年公開の映画ではラウールと共演
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段どおりの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン