●勝田吉彰・関西福祉大学教授
【なぜ減少】クラスター報道があったデパ地下など、高リスクと認識された場所へのピンポイント的な人流減少に加え、ワクチン接種率の向上、換気の徹底などの要因が合わさったことによるものでしょう。
【第六波は】……この冬(11月~3月)/欧州で感染者が増えているため、感染者増は避けられない。ただ、ワクチン接種率が上がっているので死者や重症者はさほど増えないのではないか。医療崩壊には繋がらない可能性も高い。
●森田洋之・ひらやまのクリニック院長
【なぜ減少】人流抑制や感染対策ではなく「ウイルス側の要因」が一番大きいと考えている。これまでの波は変異株ごとに起き、2~3か月の周期を繰り返してきた。今回も同じパターンではないか。
【第六波は】……この冬(11月~3月)/これまでは流行の収束期に次の変異株が出始めていたが、今回はまだ第六波を形成する株が見えていない。だから、谷間が長くなる可能性はあるが、冬の間には来るでしょう。
●中原英臣・新渡戸文化短期大学名誉学長
【なぜ減少】医学的には理由がわからない。ただ、感染症の流行は一定の周期で繰り返される。人流抑制や行動変容、ワクチンの影響もあるかもしれないが、収まる周期に入ったことが大きい。
【第六波は】……この冬(11月~3月)/季節性で感染が拡大するため、冬になって乾燥して寒くなると、感染者は増えると考えるのが自然だ。ワクチンのおかげで規模は小さくなると思う。
●上昌広・医療ガバナンス研究所理事長
【なぜ減少】季節性によるものでしょう。夏は増え、秋は減少する。昨年も同様でしたし、海外でも同じ傾向が見られる。イスラエルの感染者増を見ると、ワクチンの効果よりも要因としては大きい。
【第六波は】……11月/感染症には季節性があり、冬に拡大する。日本より寒いロシアやイギリスでは既に感染が広がっている。今後コロナとは季節性の傾向を見て、備えていくことになる。
●高橋謙造・帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授
【なぜ減少】ワクチンの一定の効果に加え、季節性の影響でしょう。海外の論文ではコロナも湿度や紫外線が感染に影響していると指摘があった。
【第六波は】……11月/コロナの感染は季節性によるため、昨年同様、この時期から増えていくだろう。特に今年は冷え込みが一気に強まったため、昨年より早く感染拡大が起きるのではないか。