「申し訳ないという言葉と感謝の言葉を繰り返し述べられていたのが印象的でした。今回の会見を受けて、国民の間に巻き起こっていた厳しい批判的な感情はだいぶ軟化したのではないでしょうか。一時金を辞退されたこと、結婚に関する儀式も取りやめたこと、最近の病状を公表されたことなども影響しているでしょう」
秋篠宮皇嗣の言葉にあるように、この結婚が皇室に与える影響は小さくない。今後の佳子内親王、愛子内親王、悠仁親王の結婚についても厳しい目が向けられる可能性が高いし、皇籍を離脱したこと以上に、眞子さんが皇室から遠い存在になってしまったことで、女性宮家や女性・女系天皇についての議論も変わってくるだろう。天皇家と秋篠宮家の距離が離れてしまったという観測も出ている。が、渡邉氏はそれほど悲観することはないと考えている。
「眞子さんの結婚が国民の皇室観に大きな変化を与えたことは間違いありませんから、皇位継承などに関する議論が進むきっかけになるかもしれません。しかし、眞子さんは結果としてあの会見を自らの手で主催され、これから日本を離れて各国の王室の方々との交流も重ねていかれるでしょうから、日本の皇室を背負っていくであろう悠仁さまや愛子さまに有益なアドバイスをして、教え諭してくれる頼れるお姉さまなってくれれば、お二人にとってこれほど心強いことはないでしょう。天皇陛下と秋篠宮さまの仲は深いもので信頼関係も厚いですから、両家に溝ができるということはないと思います」
今回の結婚をめぐる世論の沸騰は、菊のカーテンに覆われていた皇室を、まるで芸能人のように扱う前例を作った。それには良い面も悪い面もあるだろう。令和の皇室が、国民と時代に寄り添った敬愛される存在であり続けるための変革が、いま始まったのかもしれない。
秋篠宮さま、紀子さまとの挨拶を終え、妹の佳子さまからは「別れのハグ」(撮影/JMPA)
佳子さまが大きく手を広げ歩み寄る(撮影/JMPA)
眞子さまも佳子さまに応えるように(撮影/JMPA)
ギュッと抱擁されるご姉妹(撮影/JMPA)
お手を振って送り出される秋篠宮さまら(撮影/JMPA)