芸能

V6のラストライブ ジャニーズタレント集結の中、ジャニーさんとメリーさんの席も

「V6解散」で労いの声を贈るファンたちの心境は?

V6の全国ツアーファイナルには多くのジャニーズ事務所所属タレントが集結

 V6が1日、全国ツアーのファイナルを迎えた。デビュー26年目となったこの日、グループとしての活動に終止符を打った。このファイナルを取材した放送作家の山田美保子さんが、取材席で見た秘話を綴る。

 * * *
 TOKIOの城島茂、国分太一、松岡昌宏。KinKi Kidsの堂本光一、堂本剛。嵐の松本潤、二宮和也、櫻井翔。NEWSの加藤シゲアキ。関ジャニ∞の横山裕、村上信五、丸山隆平、安田章大、大倉忠義。KAT-TUNの亀梨和也。Sexy Zoneの佐藤勝利、菊池風磨、松島聡。Kis-My-Ft2の千賀健永。ジャニーズWESTの重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濱田崇裕、小瀧望。なにわ男子の道枝駿佑、長尾謙杜、大橋和也。そして、長谷川純、岡本圭人。Travis Japanの宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也……。

 この名前がSNSやネットニュースに上がるやいなや、「まるでカウコン」「推しが行けてよかった」などと他グループのファンもおおいに沸いたのが11月1日、幕張イベントホールで行われたV6の全国ツアー『LIVE TOUR V6 groove』ファイナルの“見学者”情報だった。

 記者や関係者が並ぶ席のほぼ中央に位置したボックス2つ分が彼らの席。実は私はそのボックスの最後列に某アイドル誌で長年編集長を務めてきたA氏と共に並んでいた。

 開演時刻が近づくのに、その2ブロックのみが全く埋まらないため、「ここには誰か来るのかもしれませんね」と氏と話していたら予想的中。冒頭に記したメンバーが次々と席についたのは、開演約2分前のことだった。

 これまで、ジャニーズ事務所所属のアーティストのライブで何度も目にしてきた“見学者”だが、ベテランからJr.まで、こんなにも大人数が揃ったという記憶が私にはない。

 会場にもよるが、たいていは、記者席や音響スタッフ席の後方にパイプ椅子が並べられ、メインアーティストに縁のあるグループのメンバー何人かが並ぶのがこれまでの“パターン”だった。

その2席は最後まであいたままだった

 あるいは、「お勉強させていただく」のを目的に、ジャニー(喜多川)さん(享年87)がJr.を引率し、見学させていたのだ。

 1日の幕張イベントホールには、そのジャニーさんと、(藤島)メリー(泰子)さん(享年93)のための2席が用意されていた。それは私とA氏が並んだ席の横2つだった。

 実は冒頭の見学者の中には、後から着席する者も居たのだが、私とA氏の並びの2席に誰かが座ることは最後までなかったのである。

 V6の千穐楽を、ジャニーさんもメリーさんも着席して見守ってください…という事務所幹部の想いを目の当たりにし、胸が熱くなった。

 見学者席のエピソードとしては、他にも思い浮かぶことがある。通常のコンサートだと、「誰が見に来ているか」は、最大とは言わないまでもファンにとって大きな関心事。メインのアーティストそっちのけで(!)、見学者情報をSNSにアップするためにメモをとるファンの姿を見かけたこともある。

 だが、1日は、V6の最後の姿を一瞬たりとも見逃したくないファンとマスコミが100%だったため、“カウコン並み”の豪華さを誇る見学者席を凝視したり、振り返って見たりする者は皆無だったのである。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン