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木下富美子都議の赤ワンピ、新庄剛志の「情熱の赤」に見る秘めた狙い

取材に応じる木下都議 無免許都議、辞職を否定(写真/共同通信社)

目を閉じ、沈痛な面持ちで会見を行う木下都議(写真/共同通信社)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、無免許運転で人身事故を起こし、4か月ぶりに公の場に姿を現した木下富美子都議について。

 * * *
 雲隠れしていた木下富美子都議が、約4か月ぶりに公の場に姿を見せた。今年7月、東京都議選期間中に無免許運転で当て逃げ事故を起こし、書類送検された木下都議。都議会を説明もなく欠席し続け、これまでに2度の辞職勧告決議、3度の召喚状が出されていた。ようやく登庁したが、謝罪する気があるのかと疑いたくなる服装で批判が殺到した。

 胸元が強調されるように大きく開いたえんじ色のワンピースに紺色のジャケット。白のシャネルの時計に左手には2つの指輪。心身に不調をきたしていたというが、赤は活力や生命力を象徴するような色だし、誰が見ても謝罪にふさわしいとは思えない格好だ。では、彼女はなぜ、この格好を選んだのだろうか。

 これまでの報道から木下都議の動向に対する世間の関心は高く、メディアも彼女の登場に注目していた。木下都議にとってもこの日は再選後、初めての登庁だっただけでなく、おそらく今までの人生で最も注目を浴びる機会だったのではないだろうか。

 マイクの前で目を閉じ、沈痛そうな表情は見せていたものの、「これからの議員活動の中で応えを導き出させて頂ければ」と、議員辞職は否定。話す息遣いは粗く、その度に肩が上下するが、自分の言い分は言葉が途切れることなく話していく。「『ぜひ続けてほしい』、『また力を貸してほしい』という声があることも事実」と述べ、質問されても声が震えることも詰まることもなく言いたいことを言う。これまでにも複数回、免停になった過去がありながら同じことを繰り返し、事故を起こしながら公表せずに再選していることからも、彼女は利己的に物事を捉える傾向が強いようだ。

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