ライフ

舛添要一氏が懐かしむ北九州時代 地元のヤクザから学んだ「男女の話」

舛添要一氏に性の仕組みを教えてくれたのは?(時事通信フォト)

舛添要一氏に性の仕組みを教えてくれたのは?(時事通信フォト)

 インターネットの普及によって、分からないことは何でもネットで調べればいい、という昨今。たとえば、家族と話しづらい“性”に関することをネットで検索する子供も多いだろう。では、ネットがなかった時代に育った世代は、親にも聞けない性の知識をどこから仕入れたのか? 元東京都知事の舛添要一氏(72才)は、意外なルートから知識を得た体験を明かす。

 * * *
 地域によって違うと思いますが、私が生まれ育った福岡・北九州市では、中学生の時に家庭科と保健体育が一緒になったような授業がありました。子供が生まれる過程みたいなことは学んだように思いますね。高校生でも、生物の授業で科学的な“生殖のメカニズム”を教わりました。

 しかしそんな授業がなくても、その頃には既に性の仕組みをみんな知っていた。教えてくれたのは、親でも学校でもなく町内に住んでいた兄貴分たちです。

 当時、テレビはあったけれどそんなに性的なものはやらないし、いわゆるポルノのようなものはほとんど子供たちの目にはつかなかった。基本は町内の集まりで、遊びの合間に中学高校のスケベな先輩やちょっとヤクザっぽい兄貴分みたいな人から教わりました。

 小さい時に一緒に遊んでいた4、5年上のガキ大将は、私たちが10~15歳になる頃にはもう18歳とか20歳。大学進学率は今ほど高くなく、ほとんどが就職して仕事に出ていたので、セックスの経験なんかを自慢気に私たちに聞かせるわけです。彼らの話といえば、もっぱらエロネタばかりだった。

 学校の友人よりも、町内で教わる機会のほうが多いというのは、特有の風土なのかもしれません。北九州は暴力団発祥の地みたいなところで、高倉健さんも筑豊炭田の生まれ。健さんが演じた任侠路線を地で行くような風土がありました。ヤクザ同士が酒を飲みながら、冗談めかして子供たちに男女の話を教えるなんていうこともしょっちゅうでしたね。

 性を共に学んだ町内の知人たちは、区画整理もあってバラバラになり今では連絡が取れませんが、もしみんなで会う機会があったら、「兄貴分からこんなエロ話を聞いたなあ」って、懐かしく思い出すでしょうね。

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段通りの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
《名誉毀損で異例逮捕》NHK党・立花孝志容疑者は「NHKをぶっ壊す」で政界進出後、なぜ“デマゴーグ”となったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン