麻生太郎・自民党副総裁の政治活動費の内訳

麻生太郎・自民党副総裁の政治活動費の内訳

 ワクチン担当の堀内詔子・五輪相は、車ではなく、年間約270万円の「運転士派遣料」を夫が経営する富士急行の関係会社に支払っている。

「多くの議員は秘書に車を運転させるが、専用の運転手を雇うなんてさすが社長夫人。しかも、大臣には専用車がつくから今年は運転手の費用が浮くのでは」(ベテラン秘書)と羨ましがられている。

 堀内事務所は、「地元のほうには運転手まで派遣してくれる業者がいないため、同社に派遣をお願いしている」と答えた。

 飲食・会合件数が多い稲田朋美・元防衛相は、「贈答品代」も目立つ。バレンタインデー前にはチョコの名店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」に約27万円を支出、どうやら“義理チョコ”も政治資金で買っているようだ。他にも、地元・福井の「白山やまぶどうワイン」に約70万円を支払っているのをはじめ、ワインショップだけで政治活動費の「贈答品代」として8件、約83万円を支払っている。

「コロナ担当相」として連日会見を開いた西村康稔・経済再生相(当時)は「土産代」に有名パティスリーの「キルフェボン青山」などからスイーツや和菓子を27件、総額約43万円分購入。政治資金でワインやスイーツの贈答とは、国民は理解に苦しむ。その西村氏は横綱・照ノ富士が所属する伊勢ヶ濱部屋に「渉外費」として10万円を支出。相撲部屋の“タニマチ”になるのも政治活動らしい。

 多くの政治家が昨年の「勝負の3週間」など外出自粛期間中に政治資金パーティーを開いていたことも判明したが、そうして国民から集めた寄附がコロナ禍で議員たちの飲食代から温泉ツアー、高級車代、義理チョコや相撲部屋のタニマチ代にまで好き放題に使われていた。

※週刊ポスト2021年12月17日号

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