室井氏は「感染者数よりも重症化率で考えるべきで、パニックにならないように」と念押ししたうえで、警戒を促す。
「今年は忘年会や帰省といったコロナ前の年末年始の生活様式に戻りつつあります。そのため、昨年同様、仕事始めから感染者数が増えてくるでしょう。あまり考えたくはないですが、感染症対策の意識が低下し、欧米と同レベルに下がると、全国で1日1万人くらいになっても不思議ではない」
PCR検査で発見できるのか?
ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師はこう語る。
「国立感染研によれば、国内で流通しているPCR検査法でオミクロン株の検査は可能で、精度の低下の恐れもないとしています。抗原検査法もほぼ同様ですが、どちらもオミクロン株に対応した検査法の導入が進められています。ただし、PCR検査も抗原検査も100%感染者を検出できるわけではなく、どうしてもすり抜けがあります」
※週刊ポスト2021年12月17日号