さらに火山灰は南関東を覆い尽くし、静岡県御殿場市で50cm以上、神奈川県小田原市で30~49cm、東京都や千葉県でも2cm以上の降灰が予想されている。
「火山灰が2cm積もれば鉄道も車も動けない。新幹線や東名高速、新東名高速はもちろん、首都圏の交通機関も麻痺するでしょう。コンピューターなどの電子機器が動作不良を起こす可能性もあるので、それによる影響も計り知れません」(巽氏)
政府の中央防災会議では停電、水道の水質悪化、下水道の使用制限、火山灰の重みによる建物の倒壊、通信障害、物流の停止による生活物資の入手困難などの影響を想定している。
※週刊ポスト2021年12月24日号