奥川はプロ入りを見据えてこんなビジョンを描いていた。
「まだまだ自分の力には満足していません。思いっきり腕を振ったボールをしっかりコントロールできるようになっていきたい」
今改めて振り返ってみても、三者三様の夏を過ごした彼らは、韓国の地に集い、一敗地にまみれた経験を糧として、2年の時を経るなかで原石に磨きをかけ、強烈な輝きを放つまでに成長したのだ。
同期の出世頭である宮城のオリックス、奥川の東京ヤクルトはそれぞれリーグを制し、佐々木のいる千葉ロッテもCSに進出した。彼らの中から球界を代表するエースが誕生する日はきっと近い。