真っすぐなまなざしで不倫への思いを語る『さようなら、エデン。』のワンシーン
ダンナのことは大好きだけど、色んな男を味わいたいの
一方で、「深入りしない」というスタンスも見てとれるという。ドラマ『昼顔』」の上戸彩のように、家庭や自身の人生まで狂わせるような不倫は近年は流行らないらしい。
「コロナ後は、全体的に安・近・短の傾向が強まっています。例えば、リモートワーク用に使っていたホテルで、年下の部下を呼び、打ち合わせ中に関係を持った41歳女性。アプリで知り合った15歳年下の大学院生と低山登山を楽しんだ後に彼の家で関係を持った39歳女性。そして子供の野球クラブで知り合った8歳年下のパパ友と不倫関係になった34歳女性などもいました」(同前)
年下男性が目立つようだが、これにも理由があるという。沢木氏が続ける。
「私が話を聞いた“不倫相手の年下男性”の共通点は、“共働き夫婦かシングルマザーの息子”であること。働く母が当たり前であり、仕事する女性への共感もある。そんな男性にとっては仕事をする年上の女性から声をかけられると、優しい言葉を返すのが当然です。そうして深い関係になっていくケースが多いように思えます」
「妻の不倫」をテーマにした漫画も話題になっている。『さようなら、エデン。』(妻プチ連載中)という作品には、奔放に不倫を愉しむ人妻・沙和が登場する。
「沙和にはモデルが居るんです」と語るのは、作者・わたなべ志穂氏だ。
「仮称“沙和”のままにしておきますが、現実にいる沙和は自他共に認める年下好きで、夫は3歳下のイケメン。2人の子供にも恵まれ、家庭は極めて円満です。でも11歳下の彼氏もいるんです」(わたなべ氏。以下同)
〈ダンナのことは大好きだけど、色んな男を味わいたいの。アヒージョ好きだけど海老だけじゃなくて砂肝も食べたい、そんな感じ?〉とは、漫画の中で沙和が語るセリフだ。
「でも、現実の沙和は、さぞかし奔放な魔性の女かと思えばそうではないんです。容姿は“ちょっと可愛い”程度。自称『でも胸が大きくて、なんかヤれそうな女って感じ?』だそうで。そして、『誰でもいいわけじゃないの。私はダンナも彼氏も真剣に愛してる』と言い切るんです」