副作用で「血糖値」が上がる主な薬【1】

副作用で「血糖値」が上がる主な薬【1】

家族が「高血糖」は要注意

 まずは副作用で「血糖値」が上がるリスクのある薬だ。血糖値の上昇は、糖尿病へとつながっていくことが知られている。

 薬の処方時に参照する「添付文書」の副作用欄を見ると、「高血糖」「血糖値上昇」のほか、なかには「糖尿病」と記載された薬剤が存在する。

「これらはどれも製薬メーカーの表現が違うだけで、『血糖値を上げるリスクがある』という同じ意味です」(銀座薬局代表・長澤育弘薬剤師)

 一般に空腹時血糖126mg/dl、食後2時間後血糖200mg/dl以上、HbA1cは6.5%以上で「糖尿病」と判定されるが、70歳以上のHbA1cの平均値はおおよそ6%。そもそも高齢者の多くが糖尿病、もしくはその予備群だ。

 年齢を重ねるほど血糖コントロールが重要な所以だが、その血糖値を上げてしまう薬の一つが、実は「降圧剤」なのである。

 ARBやループ利尿薬など様々なタイプの降圧剤で副作用欄に「血糖値を上げる」旨が記載されていて、「異常が見られた場合は減量または休薬等を検討」するよう注意書きが付された降圧剤もある。

「すべてのタイプの降圧剤で血糖値上昇の作用機序が明確なわけではないが、サイアザイド系利尿薬は大規模追跡調査が行なわれて機序がわかってきた」と言うのは、前出・岡田医師だ。

「サイアザイド系利尿薬が血糖値を上げてしまうのは、カリウムが排泄されることがランゲルハンス島(膵臓に存在する内分泌腺)のβ細胞に影響し、インスリン分泌反応が低下するためだと考えられます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン