国内

秋篠宮さまがNY総領事と会談 異例人事の新任者に託した「安全とメディア」

ニューヨークの娘を案じられている(2019年10月、東京・渋谷区。JMPA)

ニューヨークの娘を案じられている(2019年10月、東京・渋谷区。JMPA)

 通された応接間で、男性はひとり、その屋敷の主人の到着を待っていた。底冷えする1月下旬の、重く静かな午前中。部屋がたたえる静謐な雰囲気が緊張をあおる。──外務省のキャリアとして、さまざまな外交の現場に立ち会ってきた。国内外の要人を接遇したし、海外の実力者とハードなネゴシエーションをしたことも一度や二度ではない。ただ、相手が“この方たち”となると話は別だ。

 メガネの奥の目はどこか落ち着きがない。男性は恰幅のいい体を小さくして永遠にも思える時間を待っていた。張り詰める空気が突然揺れて、“この方たち”が部屋に入ってきた。秋篠宮ご夫妻だ。秋篠宮さまは、見慣れた通りのポーカーフェイス。紀子さまにいつもの微笑みはない。

 男性がニューヨークの総領事に任じられたことを報告すると、ご夫妻は、神妙な面持ちで小さく頷かれた。その頷きに込められた意味は途方もなく大きい。もちろん“心当たり”はある。

 ニューヨークに暮らす小室夫妻を取り巻く環境が大きく変わろうとしている。1月27日、秋篠宮ご夫妻は、お住まいの赤坂東邸(赤坂御用地)で、新たに着任したニューヨーク総領事と接見された。その新総領事は、森美樹夫氏。東大法学部から1985年に外務省に入省したキャリア官僚だ。

「キャリア官僚というと切れ者でドライなイメージがありますが、恰幅のよさも相まって、温厚で人情味に溢れた人物と評判です。学生時代は英語での演劇を行うサークルに裏方として所属し、入省後は主にアフリカや開発途上地域を担当してきました。

 欧米の大国相手だとシビアでビジネスライクなやりとりを求められますが、アフリカの国相手だとコミュニケーション能力や義理と人情、つまり“人間力”で仕事が円滑にすすむケースも多い。森氏はまさにそういう仕事で力を発揮するタイプ。部下にも慕われる人で、穏やかで優しい人柄からかなりの艶福家だそうです」(外務省関係者)

 別の外務省関係者が続ける。

「秋篠宮さまは、2007年に眞子さんを伴ってマダガスカルを旅行されたり、2012年にウガンダを訪問されたりと、幾度かアフリカ地域に足を運ばれています。森氏とは、公務に関連して顔を合わせ、面識があるようです」

 森氏は、昨年1月に外務省の領事局長に着任した。それからわずか1年での異動というのは珍しいケースだという。

「さらに言えば、アフリカ畑の森氏がニューヨーク総領事になったことも、外務省内で驚きをもって伝えられています。その上、総領事が着任の際に皇族方に接見すること事態が異例です。接見が宮内庁と外務省のどちらの発案で実現したものかはわかりませんが、ニューヨークで暮らす眞子さんを思って、何かと気にかけてほしいという秋篠宮さまの直談判の気持ちがあったのではないでしょうか」(前出・別の外務省関係者)

関連記事

トピックス

佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
(写真/アフロ)
《155億円はどこに》ルーブル美術館強盗事件、侵入から逃走まで7分間の「驚きの手口」 盗まれた品は「二度と表世界には戻ってこない」、蒐集家が発注の可能性も 
女性セブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
ミントグリーンのワンピースをお召しになった佳子さま(写真はブラジル訪問時。時事通信フォト)
《ふっくらした“ふんわり服”に》秋篠宮家・佳子さまが2度目の滋賀訪問で表現した“自分らしい胸元スッキリアレンジ”、スタイリストが解説
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン