「本格的に食事制限に取り組むようになったのは、たまたま読んだ雑誌でジェニファー・ロペス(52才)のすごいボディーを見たことがきっかけです。彼女が体作りで取り組んでいることの1つとして『アルコールはNG』と書かれていて、衝撃を受けました。私はそれまで、毎日欠かさずシュワシュワ(シャンパン)を1本空けるという生活を送っていたんです(笑い)。
一大決心をして、お酒をやめることにしました。効果はてきめんで、どんなに運動しても取れなかった脇腹のお肉もスッキリしたんです」
24才年下の夫も「いいじゃない!」
トレーニングや食事制限だけでなく、自分自身に「魔法の言葉」をかけることも効果があるという。
「お風呂に入る前に、鏡で自分の裸と毎日向き合うじゃないですか。そのときに鏡に向かって“いい感じねぇ、効果出てるわよ”とか、自分に語りかけるんです(笑い)。不思議なもので、人って思い込むと実際にそうなっていくんですよ」
そうして作り上げてきたヘルシーな美ボディーが披露されるのが、4月に発売される写真集だ。先日、その写真の一部が『FRIDAY』(講談社)で先行公開されると大きな反響があった。親友の坂本冬美(54才)からは《きれいだった!》と絶賛するメールが届き、夫からも褒められたという。藤は1982年に最初の夫と離婚しているが、2017年に、24才年下の一般男性と再婚を果たしている。
「彼も最初に写真集の話を聞いたときは“エロカッコいい”ものを想像したようで、驚いていましたが、出来上がった写真を見せたら、想像と違ったようで“いいじゃない!”と言ってくれて。
コロナ禍で夫との外でのデートは減りましたが、家で一緒に好きな映画を見たりして“おうちデート”を楽しんでいます。そういう私生活でも満たされている内面的な部分が、写真集での私の表情やポーズにも表れていると思う。人ってやっぱり、愛されることが大事ですよね」
35年の歌手人生を歩んできた現在の藤には、次のような思いがある。
「これまでつらいこともたくさんありました。たとえば30代の頃は、自分の思いどおりに歌えなくて、歌うことが怖くなった時期もあった。でも悩みながらも歌うことを続けていたら、だんだん怖さは消えていきました。
とにかく何事も続けることが大事だと思います。それは容姿や健康のために努力することも同じ。女性なら誰でも“常にきれいでありたい”という気持ちがベースにあるはずです。ただ長生きをしたいだけじゃないでしょ? 美しく健康であり続けることを心がけていれば、私たち女性は幸せになれると思うんです。そのためなら努力もできるはず。私自身は、『いまがいちばん幸せ』だと心から思っています」
“奇跡の60才”から見習うべき点は多い。
※女性セブン2022年3月3日号