ライフ

ママ友の間でトラブルをもたらす「自称サバサバ女」“近づかない”が最善策か

いま巷で話題の「自サバ女」とは?(写真/PIXTA)

いま巷で話題の「自サバ女」とは?(イメージ写真/PIXTA)

 ぶりっ子やクレーマーなど「ヤバイ女」はさまざまいるが、いま脅威といわれるのが「私、サバサバしてるから」と断言する「自称サバサバ女」。その被害が最も目撃されているのがママ友の間だという。「サバサバ」とは名ばかりのトンデモ言動を繰り返す、「自称サバ女」の実情に迫る。

 2児の母である清田美和子さん(仮名・40才)は、ママ友サークルで出会ったあるママのことが忘れられないと語る。

「3才の長男が生まれたとき、同月齢の赤ちゃんがいる初産のママ限定の地元のサークルに入ったんです。年齢も職業もバラバラの集まりだけど、みんな同じ不安を抱えているから、すぐに打ち解けました。

 何か月か経って、みんなで赤ちゃんの撮影会をやろうという話になったのですが、そこでリーダーを買って出たのがA子さん。彼女は元大手メーカーの営業で、その名残なのか、めちゃくちゃ場を仕切りたがるんです。それだけならまだしも、『あなたの出身校は?』『旦那さんは何の仕事をしているの?』と、やたらマウントを取りたがる。そして必ず、『うちの夫は医者だから大変~』とひけらかしてくる。『“上級国民”の私が率先して仕切ってあげる!』と言わんばかりの態度で、ほかのママのことを見下していることが言動の端々から感じ取れました」

 そのA子さんの口癖が、「私、サバサバキャラだから何でも相談して!」だったという。

「そして撮影会の日、A子さんが準備してくれたのは公民館の一室に真っ白のシーツ1枚のみ。みんなが戸惑っているのを察知して、B美さんがアイディアをたくさん出してくれたのですが、その行動にA子さんはぶちギレ。『勝手にすれば!』と言い残して、二度とサークルに現れませんでした」(清田さん)

 A子さんのような「自称サバサバ女(自サバ女)」が、ちまたを騒がせている。2020年11月に配信が始まった電子コミック『ワタシってサバサバしてるから』(DPNブックス)のヒットがきっかけとなり、SNSでは身近にいる「自サバ女」の体験談を語ることがブームとなっている。「自サバ女」とは一体どんな女なのだろうか。

独創性と自己愛が強すぎる女

 コミュニケーション研究家で心理学者の藤田尚弓さんはこう分析する。

「協調性があり、共感力が高いことが一般的な女性の特徴だとしたら、“自サバ女”は独創性が高い、つまり“私らしく”という意識が強すぎる女性でしょう。ある程度の範囲でおさまれば、女性特有の粘着質なところがないすがすがしい人かもしれませんが、度を越えるとただの『ガサツな人』になったり、遠慮のない発言もただの『悪口』になってしまいます。

 さらに、“自サバ女”は“自己愛”が強い可能性が高い。自己愛が強いことは、自信を持って生きるために重要なことだとされていたこともありますが、サイコパスなどの危険要素を持ち合わせているケースも少なくない。いまは、自己愛が強すぎる人は、人間関係でトラブルを起こしやすい危険な面もあるとされています」

関連記事

トピックス

『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン