羽生結弦のファンたち(写真/AFP=時事)

羽生結弦のファンたち(写真/AFP=時事)

 もともとフィギュアスケートが好きだったというAさんが、初めて生の羽生を目にしたのは、2010年の世界ジュニア選手権優勝後のアイスショーだった。

「王子様みたいで、とにかく綺麗だった。シニアに上がると美しさが花開き、ますます目が離せなくなりました」(Aさん)

 そして2012年、フランスのニースで行なわれた世界選手権で、本格的に羽生ファンとなった。

「日本男子史上最年少となる17歳3か月の若さでメダリストになった試合です。ステップで転倒しながらもジャンプで立て直して、雄叫びを上げた瞬間、彼の秘めたる炎のようなものが見えたんです。その瞬間、“沼落ち”(沼のようにどんどん深みにハマっていく様)しました」(同前)

 以後、羽生が出る試合やショーに足を運ぶようになったAさん。その分出費もかさんでいった。

「私は独身なので、仕事で稼いだお金のほとんどは遠征につぎこんでいます。いわゆる『ゆづ口座』と化していますね。国内の大会に行くのが主ですが、それでもかなりの費用がかかります。

 国内大会はチケット代が1万~2万円。全日本選手権は5日間すべて行きます。S席(1万6000円)なので8万円で、それに飛行機やホテル代などの遠征費も乗っかってくる。ゆづが出ている新聞や“ゆづプー”(羽生が好きなくまのプーさんのぬいぐるみ)などのグッズも購入します。多額の出費だと思われるかもしれませんが、生命維持費のようなものなので、気にしていません」(同前)

※週刊ポスト2022年3月4日号

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