今年度は元プロ野球のラミレスが登場(写真提供:NHK)

今年度は元プロ野球のラミレスが登場(写真提供:NHK)

——外国にルーツを持つ方やパラアスリートなど、さまざまなプロフィールの方々が出演しています。多様性というのも重視している点ですか?

石本P:たしかにSDGsや多様性といったことは、かなり意識しています。

平元D:2020年8月に放送した第5シーズンではパラスペシャルを行いました。パラアスリートの方々の肉体を通して、視聴者の方々にパラ競技に興味を持っていただければという狙いがありました。加えて、「身体に障害がある方も方法を工夫すれば、みんなで一緒に楽しく筋トレができる」という“筋トレSDGs”的な裏テーマも入れています。

 また、コロナ禍のため、どうしても日本在住の方に限る形にはなってしまったんですが、昨夏は『ワールドワイドSP』として、いろいろな国にルーツを持つ方々にご出演いただきました。シリーズを積み重ねる中で、“筋肉のダイバーシティ”みたいな状況が生まれたら本望ですね。

アレックス・ラミレスの「おとうさん」、なぜ?

——アレックス・ラミレスさんが「おとうさん」という肩書で出演したことも話題になりました。あの肩書はどのように生まれたのですか?

平元D:正直、苦し紛れのアイデアというところはありました(笑)。普通に判断すれば「元プロ野球選手」とか「球団の元監督」といった肩書になるのでしょうが、過去のご職業を紹介する形でいいのかという議論がまず行われました。

石本P:昨年のワールドワイドSPにご出演していただいた時点ではもう一般人だったので、「タレントと呼ぶのも違うだろう」などと話し合いましたよね。

平元D:「じゃあ、この番組におけるラミレスさんの立ち位置とは何だろう?」と考えてみたとき、ある意味で「おとうさん代表」として出演していただいている部分はあるねという話が出ました。当時、ラミレスさんのご一家に密着する企画が民放で話題になっていたこともあり、「おとうさん」という肩書が生まれました。ラミレスさんはとても気さくな方なので、ご快諾いただけました。

——肩書というのは、こだわっているポイントなんですか?

平元D:はい。元プロ野球選手とか元監督とテロップで紹介したところで、ほとんどの視聴者がすでに知っている情報だから意味がないと考えました。いい意味で視聴者に引っかかるワードがまだあるんじゃないかと模索しました。

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