スポーツ

羽生結弦、坂本花織、カーリング…北京五輪、笑顔と涙を振り返る

 さまざまな競技で採点問題や失格などが噴出して、お騒がせ続きの大会となった北京五輪。それでも日本は、気づけば冬季五輪では過去最多数となる18個のメダルを獲得した。メダルを逃しても連日、話題の中心にいた羽生結弦選手や、最後まで熱いメダル争いを繰り広げた五輪終盤戦のハイライトをお届けします!

(写真/アフロ)

羽生結弦選手(写真/アフロ)

●羽生結弦選手(27才) フィギュアスケート男子
 メダルはなくとも、主役はやっぱり“ゆづ”だった。エキシビションに向けた練習では、2014〜2015年シーズンの『オペラ座の怪人』を筆頭に、『パリの散歩道』『SEIMEI』など歴代の名プログラム10曲以上を連日のように披露して、練習場にいた大会ボランティアら関係者を沸かせた。

 エキシビション当日は、『春よ、来い』をセレクト。足首に怪我を抱えていることを感じさせない美しいトリプルアクセルとともに、音楽と溶け込むような情感溢れる“感謝の舞”で魅了した。今後については「フィールドは問わないって思っています」と、競技を続けるかアイスショーが中心となるのか明言は避けた。

(写真/アフロ)

坂本花織選手(写真/アフロ)

●坂本花織選手(21才) フィギュアスケート女子
 女子選手にも4回転時代が到来する中、4回転やトリプルアクセルを武器に持たない坂本選手が銅メダルを獲得した。大技がなくても技の完成度を高めることで勝負し、緊張感が漂う五輪の舞台でSP、フリーともに自己最高得点を獲得。フィギュアスケート女子では、12年ぶりとなるメダルを手にした。

日本女子フィギュアで、12年ぶりのメダル獲得となった(写真/アフロ)

浅田真央以来のメダル獲得となった(写真/アフロ)

「個人でメダルが獲れると思っていなかった」と喜びの涙を見せつつ、「これを機にもっと上を目指して頑張っていきたいなと思う」と、次の五輪を視野に大技習得への意欲も見せている。

(写真/アフロ)

三浦璃来選手、木原龍一選手(写真/アフロ)

●木原龍一選手(29才)、三浦璃来選手(20才) フィギュアスケートペア
“りくりゅう”の愛称で親しまれるペアが大躍進。木原選手は、演技直後に感極まって号泣。自己ベストを更新し、日本勢では初めての7位入賞を果たした。

(写真/アフロ)

アンナ・シェルバコワ選手(写真/アフロ)

●アンナ・シェルバコワ選手(17才)、アレクサンドラ・トルソワ選手(17才) フィギュアスケート女子
 大逆転で金メダルをつかんだシェルバコワ選手は「これからも練習を続ける」と現役続行に意欲を見せているが、フリーで4回転5本を成功させながらも銀メダルとなったトルソワ選手に笑顔はなし。演技後、コーチからのハグを拒否し「もう一生、氷の上には乗らない」と引退をほのめかすような言動も。金&銀メダルを獲得したROCだが、不穏な空気が漂う結末となった。

レクサンドラ・トルソワ選手(写真/アフロ)

レクサンドラ・トルソワ選手(写真/アフロ)

カミラ・ワリエワ選手(写真/アフロ)

カミラ・ワリエワ選手(写真/アフロ)

●カミラ・ワリエワ選手(15才) フィギュアスケート女子
 大会前は金メダルを確実視されていたワリエワ選手。ドーピング騒動の中、SPでは1位につけたがフリーでは得意のジャンプで転倒やミスを連発し、まさかの4位に転落した。15才の少女が大号泣する姿は痛々しかったが、エテリ・トゥトベリーゼコーチは「なぜ戦うことをやめたのか」と叱責したという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト