国際情報

プーチン氏の不自然な動作、言い間違え CIAが分析した“本当の病状”

プーチン氏に何が?(写真/共同通信社)

プーチン氏に何が?(写真/共同通信社)

「彼は3年前とは別人になってしまった。頑固で孤立している」──ロシアによるウクライナ侵攻前の2月7日、プーチン氏と会談した仏・マクロン大統領は会談後、側近にそう語ったという。

 ロシア・プーチン大統領の“変化”を訝しがる声は多い。ウクライナ侵攻後は、複数の米メディアが「米情報機関がプーチン氏の精神状態の分析を急いでいる」と報じた。

 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官も、ウクライナ侵攻を決めたプーチン氏の精神状態を3月8日の米下院公聴会で問われ、「異議を唱えたり疑問を投げかけたりする人から隔離されている」「時間の経過とともに考え方が凝り固まり、意見できる側近が減り、扱うのが極端に難しくなっている」などと発言した。

 プーチン氏の異変が意識され始めたのは、侵攻開始目前の2月21日に行なわれたテレビ演説だった。約1時間にわたり、時に身振りを交え、時に感情をあらわにしながら「米国やNATOは我々の懸念や警告を無視し、唾を吐いた」などと述べた。

 冷静沈着とされてきたプーチン氏の変化の理由について、健康状態の悪化を指摘する声が上がっている。ロシア情勢に詳しい筑波大学教授の中村逸郎氏はこう言う。

「2月18日、ベラルーシ大統領のルカシェンコ氏とモスクワで会談した際のプーチン氏の姿は異様でした。ルカシェンコ氏がどっしりと座る横で、プーチン氏は両足をパタパタと動かし続け、椅子の肘掛けを幾度も握りしめる不自然な動作が続いたのです。その後に放送された録画映像ではカットされてしまいましたが、中継ではそのまま流された。プーチン氏は6年ほど前からパーキンソン病を患っていると言われている。この時のプーチン氏の姿は、病気の進行を示唆するものと考えます」

 パーキンソン病とはどのような病気なのか。医学博士の中原英臣氏が解説する。

「パーキンソン病にかかると、徐々に脳の神経細胞が死滅し身体をコントロールできなくなって、手足の震えや筋肉のこわばり、歩行障害など運動障害が現われます。うつや妄想、幻視などの精神系の障害が出るなど、認知症の原因のひとつにもなる。認知症を発症すると、怒りっぽくなるなど性格の変化を伴うこともあります。周囲と協力しながら適切なケアを受けることが大切な疾患です」

 プーチン氏の言動を見ていくと不安が募ると前出・中村教授は続ける。

「最近の演説を聞くと、言葉がうまく出てこなかったり、文法を間違えてロシア語として成立しない言葉を発するなど、以前はなかった場面が見受けられる。こうしたことから、パーキンソン病に認知症を併発したとの推測も出ています」

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン