自由奔放さが受けている見取り図
最初に体現したのは東野幸治
千鳥、かまいたち、見取り図に共通するのは、いずれも吉本興業所属で、大阪から東京に進出してきたこと。M-1グランプリで決勝進出し、ブレイクの足がかりを掴んだ彼らだが、なぜ東京進出にあたって内村に頼る必要があったのか。彼らにそれをアドバイスしたのは今田耕司、東野幸治という吉本の大先輩だったという。
「2人は、“大阪の吉本芸人は東京に進出したら吉本の先輩ではなくウッチャンと絡め”と後輩たちにアドバイスしているのです。今年1月3日放送の『内村&さまぁ~ずの初出しトークバラエティ 笑いダネ』(日本テレビ系)にゲスト出演した今田さんは直接、内村さんにそのことを説明。理由として『大阪で培った濃い油まみれの笑いはすぐには東京の人に受け入れられないが、内村さんはフラットだから、共演したときに内村さんが笑えば全国的に“この人たちは受け入れていいんだ”となる』と語っていました。それを受けてVTR出演した千鳥の大悟さんは内村さんを『ろ過師』と評しました。
東野さんも全く同様のことを後輩にアドバイスしているそうですが、彼の場合は自らの実体験もあります。ダウンタウンとの共演をはじめ関西色の強かった東野さんですが、『ウッチャンウリウリ!ナンチャンナリナリ!!』(日本テレビ系)、『ウンナンのホントコ!』(TBS系)で相次いでウンナンと共演することで、全国区に浸透していくことに繋がった。実はこの説を最初に体現したのは、東野さんだったのかもしれません」(同前)
漫才の実力はピカイチの見取り図