ライフ

かつて蓄膿症と呼ばれた「副鼻腔炎」 改善のための「鼻のお手入れ術」

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎の症状

 身体が不調を訴えれば不安になるのは当然だが、より恐ろしいのはその重篤さに気付かないこと。「気のせいかも」「すぐ治るはず」と見逃しがちなのが、「副鼻腔炎」だ。

 きたにし耳鼻咽喉科院長の北西剛氏によれば、副鼻腔炎は顔の中央、鼻の近くにある空間「副鼻腔」で炎症が起きている状態。以前は蓄膿症とも呼ばれ、黄色や黄緑色の鼻水が出るもので、慢性と急性に分かれるという。

副鼻腔炎になると体が細菌歓迎状態に

正しい鼻のかみ方、鼻トラブルの原因

正しい鼻のかみ方、鼻トラブルの原因

 鼻炎には様々なタイプがある。アレルギー性鼻炎は、花粉など人によってアレルギーを引き起こす成分が決まっているもの。老人性鼻炎は、鼻の粘膜が機能低下して保水できなくなった鼻水がたれるもの。そして副鼻腔炎は、副鼻腔に炎症が起きるものだ。

「『風邪が長引いているのかなあ』と本人は予想していたのに副鼻腔炎だった、という患者さんは多い」(北西氏)

 鼻は細菌やウイルスのフィルターでもあり、鼻呼吸に問題が生じると、細菌たちはダイレクトに体内へ取り込まれてしまう。また、不眠や集中力低下を招いていた原因が副鼻腔炎、と判明することも。虚弱体質になる前に根本的解決を目指したい。

「鼻のお手入れ」を日課にして鼻がスースーに

鼻ケアの基本「鼻うがい」、乾燥を防ぐ「オイル点鼻」

鼻ケアの基本「鼻うがい」、乾燥を防ぐ「オイル点鼻」

 副鼻腔炎に悩むなら、「鼻のお手入れ」をやってみる価値がある。

「肌が荒れたら、洗ってからクリームを塗ってお手入れをするでしょう。鼻も同様で、1日に1~2回お手入れすれば改善します」

 鼻の病気にまつわる書籍を多く監修してきた北西氏はこう語る。鼻炎患者がやるべき2大お手入れは、鼻うがいとオイル点鼻。どちらもインドで数千年続く医学「アーユルヴェーダ」に伝わる健康法である。「鼻かみ」「うがい」だけでは取り切れない、鼻奥に滞留するネバネバな鼻水や汚れを生理食塩水で洗浄した上で、オイル保湿。鼻腔内の粘膜が健全に保たれる。

「副鼻腔炎のほか花粉症対策や新型コロナ予防も期待できますよ」(北西氏)

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン